コメッセージ No.46
「冬きたりなば春遠からじ」とは言いますが、先月下旬の大雪でますます春遠くなった感があります。
日差しは高く長くなっているのに少し心もとなく感じられる今日このごろです(3月1日現在)。
先日やっとホームページが完成し公開することができました。
それを見たという方々からいくらか感想なども聞こえてきておりますが、これから少しずつ内容の更新、充実を進めて行きたいと思っておりますので宜しくお願いいたします。
それと、もしご自分でインターネットやられてない方でも家族の方やら知人の方などを介して、一度ご覧になっていただければ幸いです。(アドレス http://www.agri-symphony.gr.jp)
さて3月ですが、いよいよまもなく融雪剤の散布が始まります。
今年は45号にも載せたように耕作面積が24haほどと、昨年よりも10haぐらい増えますのでこれからの一連の春作業、どういった段取りを組んで行くかとても難しいです。
簿記々帳、確定申告も終わってほっと一息つく暇もなく作付け計画の見直し(今月下旬にならなければ米の作付面積が確定しない)や地域農業関連の諸団体(JA、各種作物生産組合、農業共済組合、土地改良区など)、地区農事組合関連組織(防除組合、機械利用組合、河川愛護組合など)等の会合が集中しますし、それらに加うるに中小企業家同友会農業経営部会、アイガモ水稲会の集まりもあって体が2つ欲しいというのが実感です。
地域の中で暮らしてゆくということは、こうした長年培われてきた地域維持のための仕組みを維持してゆくということにほかなりません。
こう書くと田舎はたいへんだなーと思われるかもしれませんが、一方で都市生活の疎外感がいきつけるところまで行った感のある現状を見るにつけ、どっちがどうだとなかなか判断がつけられないのではという思いもあります。
お互い他を認めあったうえでの自己実現、主張がなさなければどう転んでもよくなるはずがないですよね?
でも、それにしても日本国中、前後左右上から下までなんでこんなに「自分は自分は」の主張ばかりで稚拙になってしまったのか………。
話は変わって、2年前の白米を先日食べました………????
それは実は2年前の2月に母校の帯広畜産大訪問の折、恩師の研究している氷室に私の作ったお米を預けておいたものを持ち帰り試食してみたということなのですがこれが当初の予想どおりえらく美味しく、とても白米でまる2年、しかもごく普通のポリ袋に入れてあったとは思えないほどです。
氷温での貯蔵がうま味、甘味を増幅させるということは春出しの芋や大根、きゃべつなどでお解りのことと思いますが、まさにそのとおり0~2℃の温度で保管をすると植物体内のデンプン質が徐々に糖分に変化して食味の向上がはかられるというものなのです。
あちこちで盛んに研究されているようですが、この技術を私のお米の貯蔵にぜひとも使ってみたいと考えていますが、新米よりも古米の方が美味しいなんて既成概念のぶち壊しでなんかとても痛快じゃないですか。
そして北海道にいくらでもある「雪」を冷熱源とする極めて省エネの優れものですからなおさら、これからの時代の要請にもピッタリです。
今、数人の仲間と勉強会をもって具体化すべくやっておりますから、これも乞うご期待で後日 皆さんに経過報告したく思っております。
こんなふうにしていろいろ考えてくるとやっぱり人と人とのネットワークというものが本当に大事ですよね。
投稿者:taka-farm