コメッセージ No.48
長沼(北広島市の隣)の地に新たに土地を求めただでさえ作業上の負担が倍増するという時、それも最も忙しい春作業の時にこれだけの試練を与えてくれる「天」には恨めしいと言うより「あぁ、もうどうにでもしてよ」といった一種畏敬の混ざったあきらめの気持ちになってしまいます。
道東のように雪が降らないだけ、あるいは有珠山噴火のように避難しないでも良いだけ、まだいいのかも知れません。
当該地方の方々にはこの紙面を借りてお見舞いを申し上げますが、あとはとにかく人事を尽くして天命を待つしかありません....。
私たちのように常に自然と対峙(敵対ではなく向き合う)している仕事の人間はどこか何となく寛容の心、受認、受容力・・・それらが良きにつけ悪しきにつけ身に付くような気がします。
それに蛇足ながら・・・我が妻にも??(なんといっても山の神というぐらいですから)
子供たちはそれぞれ進級して元気に自転車通学を始めました。
5月といえばゴールデンウイークですが、今年は2000年問題で年末年始、海外旅行を控えたせいか例年よりもまして日本脱出組が多いといいます。
そんなことやら、友達同士で誰々ちゃんが沖縄行ったとか、ディズニーランドのおみやげをもらったとかで、どっか連れてってとどうしてもねだられることがあります。
しかし1年でも超多忙のこの時期に遊びに行く暇はないのです。
親としても辛いところではありますが、長い休みを持てあましぎみの子供たちがこのことをどう捉えているのか気になるところです。
昨年新築した家での生活は半年以上経ちましたが、本当に快適な冬を過ごすことができました。
ふとんの中で丸まって縮こまって寝ていたことがうそみたいで、ぬくぬく、ポカポカ...でも本当に人間って贅沢、ひとたびそうした生活に浸ってしまうともう絶対戻れませんよね。
私が小学生のころはストーブの上の蒸発皿の水が明け方には凍っているような所で寝ていたもので、吐息がふとんの襟についてその冷たさで目が覚めたものでした。
外の寒さが窓ごしにひたひたと伝わって、カーテンをめくると氷の華が咲いており、爪をたてると氷屑がとれて一瞬のうちに融けてしまいます。
起きたらすぐに居間にあった石炭ストーブの前に飛んでいって暖をとったものです。休みがたくさんあって快適な環境の中で暮らすことが...たいへんいいことには違いないけれど、でもそれが当たり前になってはちょっとまずいのではないかなと、なにか最近の子供たちの生態?を見ていて思います。
ここで皆様にお知らせいたしますが「アイガモ農法ほしのゆめ」、「特別栽培米低農薬きらら397」もうほとんど在庫がありません。
まだ5月だというのにたいへん申し訳なく思いますが、需要量の見通しをいささか誤ったようです。 できますれば「特別栽培米低農薬ほしのゆめ」で代替していただければありがたいのですが、アイガモ農法、あるいはきららを選択されている方、それぞれにこだわりが強いですから本意でない方はどうぞ遠慮なくお申し出ください。
今年の作付けはこのことを踏まえて多少増産体制で臨もうと思っていますので宜しくお願いいたします。
それともう一点、来る6月3日(土)午後2時より私の農場で田植え交流会を開催いたします。
これは北海道中小企業家同友会農業経営部会主催で田植えの体験を通してお米、食、農、そして農の現場を少しでも知っていただくのが狙いです。 詳細は後日決まりますので参加希望の方はお問い合わせください。
投稿者:taka-farm