コメッセージ 188号 2012年 01月号
まずは冒頭、昨年策定しましたタカシマファームの農場理念を掲げます。
タカシマファームは家族が楽しく、訪れる人々が楽しく、そして自らが楽しむ交響"楽"の農場としてお米「田園交響楽」通じて、おいしく健やかに食べることの喜びを提供します。
そしてその価値を生み出す田畑は後代からの預かりものとして大切にします。
さて恒例となりました家族の今年の抱負をそれぞれに語ってもらいます。
トップは家内の友季子から。
昨年長女の結婚で「おばぁちゃん」になるのは時間の問題か?....しかしそんなことは娘夫婦の考え方次第で私らにはどうなるものでもないと極めて冷静。子供3人を育て上げた母として、男のロマン(わがまま)ばかり追求して子供ほったらかしの夫の妻として、義父母のぼんぼん息子(浩一)の嫁として27年間の蓄積で微動だにせず...........今後も動きません。
長男、良平。
就農1年目で様々な経験を積むも、オヤジとのケンカは絶えず、いつのまにか母親と祖父母を自分の味方につけオヤジを牽制。その策士ぶりはなかなかのもので自分の安全圏を確立しつつある.......今年はもう一人の味方を見つけるべく頑張ります。
次女、美里。
家を出て独身OL生活やってはや半年。たまに実家に帰り仕事をちょっと覚えてのことか、良くも悪くも「これでいいのかな~?....」と言う。「ちょっと待った!、まだ10年早いべや」.....というオヤジの前からいつの間にかいなくなったと思ったら、これまたお酒を携えて祖父母のもとへ....生き方上手で行きます。
飼い猫乱之介。
日頃の品行方正がダテなものじゃないということを、昨年11月の長女結婚式のとき三日間にわたる長期留守番で証明。そのご褒美で屋根付きネコ小屋を買ってもらった....この乱之介さまをニャメてもらっては困るんでっせ....今年は五日間に挑戦もありか?
父、藤一郎。
孫の就農を一番喜んでいる....とみえてしょっちゅう隣りの母屋に良平を呼んで晩飯と酒を楽しんでいる様子。タカシマファーム6代目に帝王学でも授けてくれているのかな? と思いきや孫をダシに好きな肉料理をばぁちゃんに用意してもらう方便に使っているらしい......好きなものを食って健康で長生きします。
母、スミ子。
相変わらずマイペースの夫、藤一郎と息子、浩一の間に入ってその取りなし役を果たす。それに良平まで加わりますますタカシマ版"北の政所"の面目躍如。秀吉も家康も一目置いた存在感そのままに一家(天下)平穏に腐心してます....まだまだボケられません。
社長、夫、息子、親、飼い主の浩一。
家内同様に長女を嫁に出して少しは肩の荷を降ろしたところだが、まだまだ上記のごとくこの先我が家にとっての大事になりそうな事がいくつも控えている。
景気がどうなるか、コメの値段がどう動くか、天気がどうなるか、TPPがどう転びその結果、日本、そして日本農業はどうなっていくのか、再生可能エネルギー転換をどう進めるか、それから大震災後の日本の復興をどうやって成していくのか....などという大問題はどうあがいても自分にとっては事が大きすぎて考えてもいかんともならん....と残念ながら思う。
まずは冒頭の農場理念をきちっと我がものにしていって、小事の積み重ねで大事を成すべく今年も一歩一歩着実に行くことにしましょう。
投稿者:taka-farm