コメッセージ 201号 2013年 02月号
「高嶋さん、N町の農家のKさん、知っていますよね.....実はKさん、昨日くも膜下出血で亡くなったそうです」と私が加わっている会の新年会の時に事務局員がこそっと教えてくれ、思わず口をついて出た言葉です。
それもそのはず、実は彼はまだ55歳の若さで町は違っても一年に一回ぐらいは会ったりもして、その頑張りには到底及ばないなと思っていたほどでした。
私の独身時代、N町の親戚の農家にマージャンに誘われて出向いたときなど、その彼がメンツの一人としてよく加わっていたので、余計に親近感もあって本当に残念でなりません。
私も脳梗塞という同じ頭の血管の病気で一度は死にかかったことが脳裏によみがえり、なおさらその話を聞いて人ごとならず怖いなと思った次第です。
そういえばどうも最近はすっかり2年半前の倒れたときの苦しさ、辛さを忘れてしまったかのような生活になっていました。 昨年暮れより新年にかけてやれ忘年会(望年会)だ新年会だといってはけっこう飲み歩いていて、そのたびに家内やら、母から注意されてもいっこうに改めることなく過ごしてきてしまっている.....これはやっぱりいかにもまずいでしょう。
特に極寒の季節ですから家の内外の気温差が50℃にもなりますので血圧の測定など、まめにチェックしておくにこしたことはないですね。
と、これを書いている今、まさに血圧計を引っ張り出して測定してみると上が124、下が86でまぁこんなもんかなという数字でしょうか。
ところで、血圧の上がりそうな話ですが、昨年暮れの総選挙の結果にはいかにも愕然としてしまいました。
自民党の圧勝を受けて第2次安倍内閣のスタートを切ったところですが、失われた20年をなんとかして取り返そうと経済成長最優先で突っ走ろうというらしいです。
早速円安、株高傾向で市場は多少反応してるようですが、100兆円にせまる過去最大の予算規模(うち国債による借金は43兆円とか)で今まで以上に財政赤字をふくらませての経済運営で大丈夫なのかと、いつか来た道に戻るのでは....というよりももっと悪くなるのではないかと心配にもなってきます。
国民を踊らせてみせるとの強気の現れでしょうが、一歩間違うとうまくいかなかった時に国民の不満をそらすために、外交的な冒険に出る可能性だってありうるかもしれません。
TPP、自衛隊(国防軍?)、消費税率アップなどの税制改革、震災復興、原発存廃.....これからの日本の行く末を大きく左右する大選択の選挙であったが故、自民党の政権復帰よりも何よりもその投票率が6割にも満たなかったことが、この国の行き着くところを暗示しているように思えます。
政権がどうのといより、そのバックに控えている大々多数の国民が意思表示の場に行くことの意味を感じていないことの方が大きな問題でしょう。
今年も昨年同様、寒くて雪の多い年になりましたね。
私の住む北広島市は冬はそこそこ寒いのですが、雪の方は日本海側などからみると、やや少ないので除雪など幾分楽してるかもしれません。
雪深い地方ではお年寄りの雪下ろし中の事故の話があとをたちません。
経済成長、効率最優先で真っ先に切られるのは病院で偉い人の言う"チューブにつながれた"お年寄りと、寒冷地の"現代うば捨て山"化した中山間地なのでしょうか。
投稿者:taka-farm