コメッセージ 215号 2014年 04月号
平成元年に3%導入されてから9年に5%、そして今回8%と税率が上げられてきました。
先月、巷では買いだめに走る涙ぐましい一般庶民の姿が報道されていましたが、前回、前々回と何やら似たような話が繰り返されています。
数千万もする住宅や、マンション、あるいは百万単位の車、10万単位の家電など、最初から購入を考えてのことなら、税率アップの前には確かに賢いかなとは思いますが、食料品、日用雑貨の類になるとせいぜい数千円の節約?には確かになるだろうけれども、何かほかにもっとやらなければならないことがありそう....とも思っちゃいます。
で、私のところも先月あたりからぽつぽつ「お宅は消費税上げるのですか?」とずいぶん聞かれることがありました。
当ファームでは一般のお客様は当初から内税でやっておりましたし、昨年新米より多少の値上げをしておりますので、「これまで通り従来からの価格でいきますよ」と返事をしてきましたが、ただ業務用に限り3%分だけは値上げさせていただくつもりですので、どうぞ宜しくお願いいたします。
ほか、宅配代についても据え置きますけれども、申し訳ありませんが代引き手数料を315→324円、クール便代を150→200円より(量目、地域で違い)とさせていただきます。
クール便代はゆうパックさん曰く「そもそも今までが格安価格だったので決して便乗値上げじゃありません」ということで、どうぞご了解ください。
それにしても庶民には厳しい税率アップですよね。
アベノミクスの円安誘導で輸入品が上がり、燃料、電気、食料品はもとより、それらを原材料にしたものは軒並み値上げラッシュで、それに追い打ちをかける消費増税が直撃!
一部の輸出大企業は空前の儲けをあげているようですが、安倍首相言うところのトリクルダウン(利益のしずくがポタポタと落ちて末端にまで行き渡る)効果を待てる人がいったいどれだけいるのでしょう。
派遣や契約社員等の労働法規も今まで以上に雇用者側に有利になりそうな感じで、給与所得者の格差がますます広がるようだし、みんなで豊かさを求め共有できた時代はとうに過去のものになってしまった。
こんな狭い日本の中でさえこんなあんばいだから、世界を見回したらいったいどんなことになってるのだろう....と思っていたら、北海道新聞に載っていた記事を見て得心がいったというか、ため息がでたというか.....それは世界中で大金持上位から80人の持つ資産と、残り全地球の半分の人達、すなわち35億人の持つ総資産がいっしょだということなんだそうです。
私は日本国内では中間層でそこそこの暮らしができていて、そんなに不満もなく世の中を肯定的に見ていたのですが、いくらなんでもそんな私でさえ80対3,500,000,000がイコールってのはないだろうって思っちゃいます。
世界で絶えることのない紛争の原因の大方はこれでしょうから、分配のもう少しの平準化を考え、より格差を助長しそうなTPPにはやっぱり反対しなければなりません。
投稿者:taka-farm