コメッセージ315号 2022年8月号
昨年の8月といえば...そうそう、東京で暑熱とコロナの中、無観客でオリンピックを開催していたのですね....テレビとかで言われないとほぼほぼ忘れてしまっています。
ことほど左様に人の記憶なんてあまりあてにならないようですが、もう何年も経つのにいまでも
しっかり覚えていることがあります。
それはほぼ半世紀ぶりにうちの田んぼにホタルが戻ってきたときのことなのですが、2016年(平成26年)8月1日の晩、息子に「何日か前から田んぼに光ってる虫がいる、ホタルかも?」と言われて半信半疑で家の裏の田んぼに見にいったところ、本当にいたのです。
今でも日時をハッキリ覚えているのはその年1月に母を亡くしていたこと、そして8月1日という切りのいい数字だったからかもしれません。
長年にわたり殺虫、殺菌剤を使わない農法で米作りをしてきたことを思い亡き母が彼岸からの素敵なプレゼントをしてくれたのかな.....と初盆を間近に控えていたことも重なって殊勝にもそんな風に思っていたことが蘇ります。
そんなホタルが今年は7月下旬より例年以上にかなり見られるようになり、昨年までこのまま自然に任せていたらまた見られなくなってしまうのではないかといった先細り感を完全に払拭してくれるぐらいになったことが心底嬉しくて、バカの一つ覚えのようにあちらこちらでホタルの話をしてしまいます。
それにしても日ハムファイターズ、ダントツのどん尻でなかなか勝てませんね~....。
新ドーム球場は来年春の開業目指してどんどん建設が進み、その巨大な偉容がうちの農場からも丸見えですが、新庄ビッグボスにはこの際若手を意識改革も含めガッツリ鍛えてもらって来期のオープンに合わせて優勝という大きな華を添えてほしい....彼なら数々の常人では考えられないようなことをやってきただけに変?に期待もしてしまいますね。
キツネダンスがあれよあれよという間に全国区になったように、数人の若手選手がブレイクすれば一気にチーム力が爆発的にアップするでしょうし、おらが町のチームを熱烈に応援したい。
そのドーム球場の眺めですがその2kmほど手前に赤毛の田んぼがあり8月1日現在、出穂が最盛期になっておりまさにギンギラギンに輝く50aの田んぼと遠景の黒っぽく重厚な球場のコントラスト、コラボレーションの妙が極まった風情に見えます。
生産量の関係で今年だけ特別に赤毛を植えた田がこのような形で映(ば)えるなんて!!!!!。
しかし参議院選挙はある意味予想通りというか低投票率と与党の勝利で終わりましたが、安倍元首相の銃撃殺傷事件は全くの想定外でこれからもどれだけ影響を引きずるか心配です。
歴代最長の就任期間とその評価から国葬にすると現首相が決めたようですが、私は功罪の多少、評価を決めるのはいくらか時を経過したあとの国の有り様がどうなっているかだと思います。
21世紀、日本の経済力は一貫として下がり続けていますし、同時に文化力も学術、芸術、スポーツetsは部分的には秀でた所もありますが総じて振るわないイメージで人口減、とりわけ地方の人口減と産業衰退も続いており、やっぱり政治の果たす役割と責任はとても大きい。
ホタルや赤毛の輝きぐらいでは地方(町)を明るくするにはまだまだですかね。
投稿者:taka-farm