コメッセージ319号 2022年12月号
今年も残すところわずかになりましたが、本年あった出来事など記したいと思います。
まずは26年ぶりの精米機の更新で、分付き米精度のアップから無洗米まで対応可能な機械、プラント一式を半導体不足で半年納入遅れはあったものの入れ替えたことことでしょうか。
まだ3ヶ月ほどしか経っておりませんから機械の操作等の練度が浅い故の不具合が見られるかも知れませんので、何かお気づきの点がございましたらどうぞご指摘願います。
それから本年で10年目を迎えた赤毛の話題ですが、昨年11月、農水省の『ディスカバー農山漁村(むら)の宝』に選定され表彰されたのに続いて、今年は3月、開発局から『わが村は美しく-北海道』のコンクールで表彰、さらに10月、今度は北海道の後世に引き継ぎたい貴重な自然、建造物、文化の『北海道遺産』に新しく選定(全部で74件)され、このところずっとまさにビックリポンの受賞続きとなりました。
まさか10年前にこんなことになろうとは思いもよりませんし、さぞ泉下の中山久蔵さんも驚きのことでしょうが、来年は寒地稲作成功150年の節目、日ハムのドーム球場開業と相まってどんな展開になっていくのか、私も”事の種まき”に加わった一人として楽しみではあります。
そして今ではすっかり当ファームの夏の風物詩になったホタルですが、今年はこれまでになく多く見られるようになってきたことと、生息域も思いのほか広がっている可能性があるということがわかったのです。
8月にホタル見物に来た消費者グループの方々が赤毛にも興味を持っていて、夜で良くは見えないにもかかわらず赤毛の田んぼに向かったのですが、そこは交通量の多い国道を挟んで飛び地になっていてさすがに私も夜は行ったことがなく初めてのことでした...が、なっ、なんと途中農道で一匹、そして赤毛とその隣接田に一匹ずつピカッと青白く光っているではないですか!
その田んぼはほかの農家さんと接しておりハナからいないだろうと決め込んでいたのですが、想定外の出来事で何事も固定観念にとらわれてはダメだなとつくづく思い知らされた次第です。
反対に本当に残念だったのは長年続けてきた戸別、個人への配達を止めたことでしょうか。
「田園交響楽」をここまで続けられ、うちの営農の礎となったのはやっぱり個人の顧客の皆様がいてくれたからこそと思いますし、配達時の皆様との会話が何よりの肥やしになったのです。
しかし歳を重ね体調の思わしくないときがあったりしても息子も多忙でなかなかスケジュールの都合がつかない場面が多くなり、かといってじゃ代わりの誰かアルバイトでも頼むかといってもそう簡単に生産当事者である農家の代役が務まる仕事でもありません。
そんなわけで結局業務用を除いて小口の戸別宅配を中止するという決断をさせていただきましたが、新規開業の移動販売サービス店や市内郵便局、新聞店等で扱っていただけるようになって個人のお客様には多少なりともそれらを利用していただけたら幸いかなと思っております。
ほかにも書きたいのですが紙面が足りません....折々の当ファームの話題はインスタ、フェイスブックなどネットで観られるよう随時息子達が更新中、若い感性で創意工夫の経営をしなければならないのはいつの時代も同じでしょう....皆様どうぞ良い年をお迎え下さい。
投稿者:taka-farm