コメッセージ339号 2024年8月号
へぇ~~.....たった2℃でこんなに違うのかぁ.......とそのありがたさを実感。
つい数年前まで住宅にエアコンなんて思いも寄らなかったのに昨年の無茶苦茶な猛暑の中で東京から来た夏休み中の孫達や保育園通いの内孫達が我が家に集まった時に、その余りの暑さにガマンの限界を感じた家内のツルの一声でとうとう購入、設置してその恩恵に浴しているのです。
我が家は2階が居間になっており周りに障害物もないため普通であれば適度な涼風が吹き込み快適なハズなのですが、近年の温暖化でここまで気温が高くなると屋根からの照り返しも加わって30数度なんてすぐに行ってしまいます。
それが以前のように年に数日ならまだしも昨年みたいに1ヶ月とかそういうレベルに達するとただでさえ暑さに弱い北海道人としては耐えられなくなってしまいますし、第一に孫達が普段エアコンの効いた暮らしをしているので真っ先に「この家、暑くてヤダー」となってしまうのです。
ジジババとしてはこの孫の単刀直入の訴えが一番効きますから、早く頼まないと物自体が無くなるとかの脅し文句?もあって昨年のうちに取付けを完了していたという次第だったのです。
今年も予報では昨年同様の暑さに見舞われるだろうとのことで、先月は普通に35℃以上の猛暑日が全国各地で観測されましたが、ここ北海道でもたいした驚くこともなく「ふ~ん.......
へぇ~~道北のオホーツク海側でも37℃だって.....」てな具合です。
この高温はお米にとっては決して悪いことはないのですが、何事も過ぎたるは及ばざるがごとしのたとえ通り度を超した暑さは逆に稲の登熟(実が充実すること)にマイナスになり、これまでも幾度か記してきましたが収量や品質の低下を招くことになります。
今夏のお米の価格が上昇しているのは昨年の猛暑の影響で、府県産米の一等米比率がかなり落ち込んだ事による量的な不足感も原因の一つと言われ、本格的に早場米の出回る今月には落ち着くだろうと目されますが......豪雨、台風災害の多いこれから、さてどうなりますか。
ところでこうした気温上昇の原因を作っている二酸化炭素を始めとする温室効果ガスの排出を抑えようとパリ協定の場で排出量の削減目標が決められているのですが、さっぱりその効果が現れるどころか近年前述のごとく益々ひどくなっているようです。
目下、世界中の耳目を集める温室効果ガス排出量世界2位(2020年1位は中国でアメリカの約2倍、日本の約10倍)のアメリカ大統領選挙で二期目返り咲きを狙うT氏なんかは一期目在任中にこの状況をデタラメな話だとしてさっさと協定から脱退してしまいました。
現在は復帰しているもののダントツ世界一の経済大国アメリカにこそこうした問題解決の強力なリーダーシップをとってもらいたいのですが選挙結果いかんではどう転ぶかわかりません。
快適なエアコンの効いた深夜の部屋、テレビの前で冷蔵庫で冷えたビールを飲みながらパリオリンピック出場の日本人選手達を応援する.......日本人選手が金メダルを取った日にゃ我が事のように喜び、その日は心も高揚しウキウキ.......なんてパリ協定には頬被りをしながらパリオリンピックに興じる....恐らく世界中の大方の人が自国選手の活躍に拍手喝采してんだろうなぁ......と私も実におめでたい反省無き地球市民の一人ではあります。
投稿者:高嶋浩一