コメッセージ345号 2025年2月号
きゃー、すべるー、冷たー....と大きなタイヤチューブに親子3人で乗り込み5mほどの高さの坂から一気に滑り降りるのを、横から寒い寒いとばかりに私は体を屈めて眺めています。
この年末年始、冬に東京の娘と小学生の孫二人がきて初のソリ遊びを満喫できたのは幸いでした。
確かにこの時までは坂となだらかなスロープでこうした遊びもできる雪があったのですが、まだ真冬(1月末)にもかかわらず一般道路では脇の雪も融け路面のアスファルトがほぼ露出してあちらこちらに大きな水たまりができ、まるで3月下旬と間違えてしまいそうです。
子供達がソリ遊びできるだけの雪も一部地面が露出するようになるほど減ってしまいました。
一年でも一番シバレて大雪に泣かされることしばしばというのが当たり前の冬の暮らしだったはずが、この極端な少雪と妙な温さを喜んでいいものだか?
昨年12月には直線距離で20数kmしかない岩見沢付近、あるいはちょっと離れますが東北の青森県などではどえらい大雪で大変な目に遭ってるなんていう報道がされていたなかで、ほとんど真逆の楽で快適!?なウインターライフだ......なんて書くと不謹慎にもほどがあるとの誹(そし)りを受けそうですね。
でもはっきり言ってこの異常な気象が以前にも増して我がこととしてとても心配になります。
この時期にこれだけ暖かいのがこのまま夏の気候にシフトしたらいったいどうなるのだろう。
昨夏の地球の平均気温が過去最高を記録したと気象庁が発表していますが、ここ北海道はまだしも本州、四国、九州の暑さはとてもじゃないが尋常じゃないです。
毎年本州の友人などから送られてくるサクランボ、りんご、みかん、柿などはこの数年明らかに品質が落ちるようになり、本来のものになっていないことが多くなっています。
ところでアメリカではいよいよトランプ2.0が始動し、早速大統領令を連発しましたね。
その中でこんな事いいのかなと思ったのが議会乱入事件犯人達の恩赦とパリ協定(地球温暖化対策)、WHO(世界保健機関)からの離脱です。
一期目の時、本当に世界のトップを自認する最強の権力者のすることかと思いましたが二期目も
あっさりと本当に嬉しそうな表情でサインして、最後にはそのサインしたペンを支持者達に投げ入れるパフォーマンスのサービスまでやりました。
ロサンゼルス近郊の山火事やメキシコ湾ならぬアメリカ湾(本人の弁)発生の超大型ハリケーンによる被害などは、温暖化の影響が大きいとの世界の認識は彼には通用しないらしいです。
聞く耳を持たないというより逆に化石燃料を掘って掘って掘りまくってどんどん生産して使いまくれ、そうすれば景気はよくなるぞ....アメリカファーストだ!!なんて言う始末。
またそんな大統領にスリよりすがりつく体のGAFAMのCEO達、よらば大樹の陰ですか。
このタイミングで多様で資質の高い個々人と活力ある地方創成で「楽しい日本」を創造しようと石破首相は国会で所信を述べましたが、いつも彼の国の後を追随する習いで生きてきた日本は国際社会とどのように対応し振る舞えば”楽しく”なるのでしょうか....アメリカと同じように日本ファーストで行きます?....でも、これを言ったら即、日本沈没でしょうね !!!
投稿者:高嶋浩一