コメッセージ360号 2026年5月号
先月4月28日、種まきを無事終了し、いよいよ今年の稲作がスタートしました。
作付の品種や面積、栽培手法は現社長が仕切っていて詳細についてはわかりませんが、なにはともあれ種をまき終えたことで私(オヤジ)としてもホッとしたところです。
さて3月末の話で恐縮ですが北海道新聞(+日本農業新聞にも)に「北海道米」地域ブランドに コメは全国初という記事が載っていたのをご存知でしょうか?......。
これは特定の地域で生産される農水畜産物など、長年の努力によって培われ築き上げて来た品質や特徴ある生産物のブランドを守って行こうという主旨で、農水省が定めた「地理的表示(GI)保護制度」の一環でコメに関しては全国で初めてということらしいです。
ちなみに北海道では外に10件があり代表的なのは超有名な夕張メロン、ほか十勝川西長いも、今金男しゃく、網走湖産しじみ貝....などですが、そこに「北海道米」も加わったというのです。
この保護制度に申請したのはホクレンでその対象地域が全道!.....北海道全域となっているのですが、確かに現在のコメ生産地、南は函館から北は留萌管内遠別町、東は北見とずいぶんと広範囲となっており、はたしてこれほどの広域での生産されたコメが、北海道米という一括りでいいものだか一生産者としては甚だ疑問に思うところでもあります。
ホクレンはどういったものを対象にしているのか......まぁ、恐らくは主産地である上川、空知地方の一部超優良産地と目される地域で生産されたものだけに「北海道米」の表示をするのではないかと思われますが、いい意味で解釈すればとうとう北海道のコメも新潟のコシヒカリや秋田のあきたこまち同様、堂々と産地を表に出して販売できるまで美味しく品質向上が図られ農水省にもお墨付きされるほどになったということなんでしょうか。
でも輸出など、個人や農協レベルで頑張っているところもありますがどうなんでしょうかね...。
かく言う当ファームでも今から30年前(1996)に「田園交響楽」というブランドを商標登録申請しましたが、それから数年後に作った販促用のパンフレットの表紙に「北海道米 風が育む田園交響楽」との文言があります。
まだその当時は堂々と北海道米と謳って販売するなんていうことは論外であった時代だったのかもしれませんが、きらら397、ほしのゆめなどの良食味品種が栽培されるようになり、やっと全国に遅れること何周かでコメ生産地としてのスタートとなったという状況でした。
さらに2005(H17)年からは現在使用のポリ袋にデザインを変えていますが、すでにこの時より
おもて面の上部に「風が育む 北海道米」と表示していますから、私としては私の生産しているお米については食味、栽培方法などなんら気後れ、ためらいもなく北海道米という言葉を使うことに逡巡はなかったですし、今頃になってとはなんだか遅すぎやしないかとも思うところです。
ですから今回、全道範囲での表示が認可されたとのことで、20年以上前からの当ファームの表現については何か不適切を指摘されるでしょうか?...まさか表示はダメよとは言われないと思いますが、全道を生産、全国を販売の対象としているホクレンですからやむを得ないのでしょうが北海道全域とは近年品種や用途も多種多様な中でいささか驚きました。
投稿者:高嶋浩一


















