コメッセージ364号 2026年9月号
この夏、熊本では10年前と同じような震度7の大地震、そして千葉、石川、富山では線状降水帯による天井が抜けたかのような大雨による洪水と近年災害大国日本と言われる中でもとりわけ典型的な大災害が連続して起こりました。
そうした被害の様子をテレビ画面で見ながら、不謹慎にも無事育ってくれた稲の刈り取りが間もなく始められるという喜びに思いが飛んで行ってしまうことをお許し下さればと思います。
私も20才台の頃、ずいぶんと災害には遭ってきて余計にその怖さを知っているのです。
で、その収穫を迎えられるのはいいとしてもこの時期どうしても話題は米価のことが多くなりますが、とりわけこの2年に渡る異常な米価高騰の後だけに230万㌧ともいわれる在庫を抱えて令和8年産米の価格が暴落しそう?とか言われ、実際にJAが農家に示している価格(概算金=事前にJAが生産者に手付け金として仮払いする)が17,000~18.000円/玄米60kgとほぼほぼ以前の生産者価格に戻って統計上での生産コスト20,535円すら切ってしまいました。
令和6,7年は実際はさほど不足は無かったなかで市民への情報の伝わり方、あるいは農政当局の備蓄米放出など見通しの過誤から今年度の5割増から所によっては倍額を越える価格でコメの集荷業者が農家から買い集めた2年分のツケが回って来たのです。
生産者米価の高騰は販売価格に直結しますからスーパーの店頭で4,000円/10kgぐらいで売られていたものが、いきなり7,000円だ、8,000円だとなると買い控えになるのは当たり前のことで、それがひいてはコメ離れを加速させるのは自明の理ということです。
2023年3月号(322号)に消費支出でコメが麺類に抜かれて3位に転落してしまったことを書きましたが、現在ではさらにどれほど広がっているものだか想像すらしたくもありません。
ところで私も先日とうとう....と言うべきか、今頃になって....と言うべきか政府が奨励金まで付けてハッチャキになって推し進めていたマイナンバーカードを取得いたしました。
私のものぐさな性格もあるのでしょうが、無くても支障のない生活の中で急ぐ必要も感じていなかったのと、何よりも個人の情報が国に知られ(もとより私には知られて困るような情報なんてありませんが)監視、管理強化に繋がるのではないかということが念頭にあったからです。
野放図に国、時の政府のことを信頼するのはちょっと危ないことではないかとも思われます。
うちは国から農地という国土の極々一部を預かって(所有して)お米を主体に農産物を生産し販売する有限会社を経営、同時に家族の暮らしもそこから収入を得て成り立っています。
まぁ、言わば形を変えた国家公務員とも言えますかね?....国土を利用させてもらい利益を得ているわけで国家機関に勤め給料を得て暮らしている公務員と同じようなもの.....無茶苦茶飛躍した論法はお許しいただくとして私の後継ぎした頃は食糧管理法が生きていた時代でコメは国の統制下にあって出荷と同時に国からコメ代金の入金があり、報酬を国から得ていたということからすればコメ農家は国家公務員と言ってもいいぐらいではなかったかと思うのです。 国と国民から預かった農地をキチンと大切に扱うことを社是(農場理念)に謳い事業遂行している当方にマイナカードによる強権管理が行われることは絶対に願い下げですね。
投稿者:高嶋浩一


















