コメッセージ365号 2026年10月号
季節の移ろいは早いもので昨年のようなバカ暑さ、そして災害もなくいつの間にか秋本番。
今年の稲刈りは慣行の水田(田植機による苗移植栽培)作付分の19.1 haは天候にも恵まれて無事9月25日に終わり、残すところあとは昨年本格的に栽培を始めた6.5 haの乾田直播の田んぼだけですが、これも先月末までに大方終わり稲作、畑作全てひっくるめた当ファームの収穫がほぼほぼ済んだことになります。
主力のコメは収量、品質、食味等もなんら問題なく、皆さんには満足していただけるでしょう。
それにしても今年ほど春から秋へと作物栽培期間中、記憶に残るような大雨や干魃、暴風、猛暑、低温など気象に係わるこれといった災害がなかった年も珍しいように思います。
ここ北海道も毎年必ずどこかで春のおそ霜で苗がやられたとか、夏には大雨で冠水したとか、秋には暴風雨で倒伏してしまったなんてことがあるのですが、大きな災害として報道されたこともなかったしそういった意味では良い年だったと言えるのでしょう。
8月から9月にかけての酷暑、豪雨、台風などの被害が相次ぐ本州府県の農家さん方とは対照的にこちら北海道はコメの外、農作物全般に豊作基調で推移して恵みの秋を実感しています。
ただ先月号でも記したように物は穫れてもコメは過剰下の豊作で価格はどの辺に落ち着くのか、コメ農家には懐具合も気になり落ち着かない日々が続きそうではあります。
ところで先日、家の裏口に置いてあった虫かごを見ながら子ども(孫)達が何やら騒いでいるのをのぞき込むとそこには体長10cm以上はあろうかというメスのカマキリがいました。
野菜ハウスで家内が捕まえたようで思わず私も「えっ!....北海道でカマキリ....!?」....。
実は本物の生きているカマキリを見たのは私には初めての経験だったのです。
子ども向けの昆虫図鑑では定番のカマキリですが60年以上も昔、私が幼少期育った環境下では北海道には存在しなかったはずで初の生カマキリは実に衝撃的なものでした。
体の大きさといい、カマキリの名にふさわしいその大きなカマ様の腕(前足?)といい何ともスゴミがあって、これに捕まった虫などはイチコロ、餌食になるのもあたりまえでしょう。
以前、北海道では見かけなかった大型のナメクジやアマガエルを駆逐して田んぼの主人公となったトノサマガエルなどどんどん本州府県から進出(侵入)し増えています。
これにカマキリも加わるのでしょうか、温暖化と並行して生態系の変化も徐々に進行しています。
自然に恵まれ生態系が豊かになるのはいいとしても同時に害虫やら得体の知れないウイルスがはびこるようになっては農家も困るしひいては消費する市民にも害が及ぶことになります。
最近では果樹にカミキリムシの食害多発が大問題になり、見つけ次第殺処分するとか一匹?百円とかの報奨金まで出して捕まえ撲滅対策する自治体まで現れました。
またジャガイモのシストセンチュウでは種芋の防除を徹底しアメリカ産の輸入を禁じていたのが一転して輸入OKということで、農業組織挙げて反対はしているもののどうなることやら。 虫かごのカ㋮キリを眺めてカ㋯キリムシじゃないからまだいいかなんて思いつつ隅に白い卵の塊を生み付けたのを発見、種の存続第一の自然界に改めて畏敬の念を持った次第。
投稿者:高嶋浩一
















