コメッセージ352号 2025年9月号
まだ8月25日!!!だというのに、とうとう当ファームでも稲刈りが始まりました....と言っても特別寒さに強い明治開拓期の品種赤毛ですが彼の国の久蔵翁もさぞびっくりのことでしょう。
うちの稲刈り始めが昨年9月3日、一昨年8月31日ということでこの数年8月末から9月初めというのが当たり前となって来つつあったのが、今年ついにダメを押されたかの如くこれまでの9月中下旬から10月一杯という北海道稲作の収穫期間の常識を覆す8月中の稲刈り始めということになりそうで、うちも稲刈り開始新記録になりました。
これは今年の6月から8月までの地球温暖化による異常高温によるところでしょうが、私(前社長)の20才台の若かりし頃、うち続いた冷害に苦しめられたことが全くうそのようです。
しかし、この状況を喜んでもいられないのは品質、食味がどの程度のものになっているか実際に食してみるまでわからないということで、うちは最終的に皆様のお口に入る状態で出荷、販売いたしますから皆様の要求に応えられるものかどうか最終の確認をしなければなりません。
今月第2週からは新米ゆめぴりかの販売ができそうではありますが期待と心配相半ばです。
ところで一連のコメ騒動、とうとう令和7年産新米が出てる頃になってもさっぱり落ち着かない状況が続いていますが、米価の目安となる今年度のJAの農家からの買い入れ価格(概算金)の設定が先日発表され、ここ北海道はホクレンの提示額でゆめぴりか玄米60kg一等米で30,000円、同じくななつぼし29,000円と昨年までの実に倍近い値段になりました。
生産の現場では今までが安すぎたのだから当然だという声や、あまりの急激な値上げに戸惑いを隠せない部分もありありなのですが、この価格だと流通、精米、小売り各部門の利益を全く乗せなくても単純計算で10kg、5,500円、5kgで2,750円以上になってしまいます。
ですからJAの乾燥、調整、保管、手数料ほかもろもろ、運送屋の輸送料、精米業者の精米賃、小売り業の利益など適正分(いくらが適正かは私は分かりませんが)を上乗せすると8,000円、4,000円という価格になってもいたしかたないということになってしまいます。
昨年までの価格はもはや一般消費者にとっては幻(まぼろし)のものとなってしまったようです。
ここで厳しい話から話題を転じて今年から新たに挑戦した超節水直播稲作(コメッセージ347号記載)の報告ですが、今年のバカ暑、干魃気味の気候を何とか乗り切り昨年までの牧草地に作ったとは思われないようなまずまずの姿になり収穫を待つばかりになりました。
初年度ということで決して素晴らしい出来とかではありませんがこれからこの農法のノウハウを積み重ねて行くことによって、今後の新しい営農スタイルの構築が期待されるところです。
そしてもう一つ、アイガモロボットの導入(349号記載)による除草効果ですが、これも実際草取りに入った息子の話では昨年はびこっていた広葉雑草のミズアオイはほぼほぼ無くなり、ヒエが残った程度で私の見立てでも昨年よりはかなり楽な草取り作業になったようです。
これら新しいことにチャレンジしたことで十分ならずともそこそこの結果を得られたことは息子のモチベーションのアップにもなるでしょうから、今後の展開が楽しみでもあります。 他業種同様、農業の世界も日々変革のさなかにあって若き柔軟性と情熱が求められます。
投稿者:高嶋浩一


















