コメッセージ No,38
6月は5月とはうって変わって近年まれにみる好天に恵まれ、7月初めにして水稲の方は1週間ほど生育が進んでいるようです。
この時期で1週間というのはあとまもなく始まる幼穂形成期=稲の体の中に穂の形ができる頃と出穂期=稲の穂が茎から出てきて花が咲く頃の天気がまずまずであれば、かなりの収穫が期待できる進みかたで気の早い人は「今年は豊作だべ」と言っています。
でも北海道は今年独自に3,000㌶の生産調整枠を設けて減産体制を敷き価格の維持をはかろうと懸命になっているところで、仮に大豊作にでもなればそうした苦労が水泡に帰してしまうと言われます。
もう昭和45年以来30年、減反政策が始まってから暗に豊作を望まない………望まれない不思議な時代が続いています。
その間にどれほどの農地が潰れ、人が去り、自給率が下がっていったことか……。
豊作を率直に喜べないということがどれほど農民の「魂」にダメージを与えたか。
休耕して補償金をもらってきたつけが結局は農家を巡って最後には国民全体に及び、日本という国自体を蝕んできたか。
豊作(生産)を願って汗をかくことを厭(いと)うようになってしまった国に新しい創造力が培われるだろうか。
………小手先の需給調整がもたらしたものはあまりに大きい?!…………
話は変わって6月5日、当別の地で田植え交流会が行われました。
中小企業家同友会農業経営者部会主催で子供から大人まで130名ほどの方の参加をいただき、皆さん裸足で頑張ってくれました。
私も裏方で田に苗を植える場所の印をつける道具を引きましたが、田植機世代の私にとって初めての体験で、昔の人の苦労が偲ばれるところです。
5株ぐらいで茶碗1杯、7坪で白米にして10㎏ぐらいの米ができますが、皆さんは知っていますか?
こう考えてみるとお米って高い?………いろんな尺度で物事を考えてみるのってとても大事ですよね。
ところで7月1日は我が息子、良平の11才の誕生日で皆で回転寿司に行きました。
主役であるのをいいことに食べるは食べるは、1人で15皿ぐらい、おまけに金の皿(1皿400円)ありデザート2品あり………まあ食が細くて病気がちよりもいいかとへんな納得のしかたをして帰ってきましたが、そういえば家にはほかにも大食漢がいました………そう、56羽のアイガモ君たちです。
ヒナのうちに3羽死んでしまい現在58羽いますが、今年のカモは成長の差が大きくて2羽だけ特別小さいため別飼いしており、56羽を田に放しているのです。やっぱりただっ広い空間でストレスを与えないで飼うと大きくなるのも早いようで、別飼いの2羽とはどんどん開く一方です。
なんとなく人の子育てもこれと同じかなぁなんて思われ、伸び伸びとさせよう………でも図体ばかりでピーマンではこれまた困るしなぁ~と、子供のことを考えていているうちこのままでは2羽のカモ、食べられるだけ大きくならないんじゃないかとなんともはや寂しい心配をする……こんな親ってやっぱり問題ありかなぁ~。
投稿者:taka-farm