コメッセージ No.52
平年ですと9月中、下旬頃ですから10日から2週間は早いのです。これは地球温暖化?が関係しているのかな~。それにしてもこの暑さは田の周りの生態系にも多大な影響を与えているように思います。これぐらいの暑さがあれば、ここ北海道でもあきたこまち程度のものはできるようになるかも....。
このままいけばいまに北海道が日本一いい米ができる地域になるかも知れません。
そして稲だけでなく動物にも異変が見られます。それはカエルなんですけれども、3~4年前までは型の小さい緑のアマガエルばかりだったのに、いまはネズミかと見間違うような大型のトノサマガエルばかりです。
本来ここ北海道にはトノサマガエルは生息していなかったはずなのに...?
畦道など歩いていると、どでかいトノサマガエルがそれこそ「どぼん!....」という音をたてて田に飛び込みますので、えらくびっくりしてしまいます。いつのまにかアマガエルはトノサマガエルに駆逐されてしまったようです。
それとつい数年前までいたるところで見かけたキタキツネは今はあまり見かけなくなって、どうも数が減っていそうです。おかげで今年は通いのスイートコーン畑にネットも張ることなく済みそうで、楽ができただけ良かったです。
最近とみに問題になっているアライグマは幸いなことにこのあたりには出ていないようですが、人為的に生態系を乱し続けてゆくことがこの先どんな形となって田んぼとその周囲の環境に現れてくるのか注意して見ていかなければならないでしょう。
話は変わって、先月16日にHBC(北海道放送)の ビタミンTVで私の農場が放送されました。キャスターの田村英一さんがリポートして歩く番組ですが、国道274号沿線の直売所を数カ所訪ねたうちの一軒が私のところだったのです。
取り上げられたのは花や野菜、果物、畜産加工品が主で、お米というどちらかといえば地味な素材では私の所だけでした。
今が旬で直売所は数あれど、お米の看板を掲げているのはそれほどありませんからかえってそれが良かったのか...エーっとそれとアイガモ君達の存在を忘れてはいけません。
やはりこだわりの極致、アイガモ農法を取り入れているということが話題性を提供しますので、放送局もとっつきやすかったかもしれません。
ほんの5分程度の時間でしたが、番組を見られた方々からいくらか問い合わせもありましたし、実際に訪ねて来られた方もいてまずまずの効果にやはりマスコミの力は大きいなと思った次第。
取材中、田村さんとはいろいろお話しをさせていただきましたが、その中でこんな会話がありました。
私..「私たちは田畑を起こし、種を蒔き雑草を取り、収穫をします。それは正に実体験で汗をかき体にとってははえらくきついです。もっと我々のような仕事が再評価されるような社会であってほしい....」田村さん..「私達は創造的な仕事をしているつもりで極力、実(じつ)を伝えるように心がけているが視聴者との間にはやはりどうしても虚(きょ)の部分があります.....もっと実業(じつぎょう)を大切にしなくてはならないと思います....」
私の拙文ですとこんな表現になるのですが皆さんに意が伝わりますでしょうか。田村さんとの短い語らいでしたが、その人柄を伺いしることができてとても良い取材ではなかったかと思っています。
最後に先月号で案内いたしました収穫交歓会、晴天に恵まれおよそ2000人の人出で賑わい、無事終えることができましたが、足を運んでいただいた方々には本当にありがとうございました。
収穫交歓会への皆さんからのご意見、ご感想などお聞かせくだされば幸いです。それにしても異業種の方々の頑張りと努力には脱帽!!!…..
投稿者:taka-farm