コメッセージ No57(2001年2月号)
それでも、う~ッ寒!と言って身をかがめている間にも陽は徐々に高くなり、肌を通して感じる暖かみは確実に増してきています。
そう感じられてくると、春も間もなくかなぁと思うわけですが、また今冬もゆっくりと休む間もなくすぎてしまうことになりそうです。
そんな相変わらずの忙しさの中、年明け早々8日から12日までまとめて休みをとって、妻、そして冬休み中の子供達と東京ディズニーランドに行くことができました。
何年も前から子供達に連れてってと言われて、誰々ちゃんからおみやげもらったといってキャラクターの絵の入った文具など幾度見せられたことか...。
上の子は中2で来年は受験、下の小5,6の二人は自分の思い出として残る年齢にもなっていることだし、私自身も休みをとるのはこの時期しかないということ、料金の一番安いパックがとれること、そしてなにより東京では子供の冬休みが終わって空いているであろう予想のもとに旅立ったわけです。
.......ところがどっこい、10時開園で9時40分頃ゲートに着くと長蛇の列....グギェーっ、何だこりゃ、オフシーズンでフリーパスのつもりでいたのに....人は自動改札機で次々に入るのだが、それでも15分ぐらいは かかったろうか。
中に入るとこれまた人で、人気の場所はずらーっと並んでいる....乗物に乗るまで30分40分ときたもんだ。
さすがに待っている間、飽きさせない仕組みを作り趣向を凝らしていてさほど苦にならないようにはなっているが.....。
それにしても園内のきれいさとお客様を徹底的に楽しませようというエンターテナー魂は見事で、掃除のスタッフに明日の催事を尋ねても適切な応対と答えが返ってくるのには驚いた。
また案内板もまず英語でその下に日本語があったり、食べ物はポップコーン、フライドポテトにチキン、ハンバーガーなど、およそ和食というものはない。
これは日本の中で異国の気分、非日常の世界を提供しようというコンセプト(姿勢)であろうと思うしそれを全てのパートで貫いているところは正直評価できると思いました。
それだからこそ大の大人でさえも子供に帰って楽しめるのでしょう。
極めつけはパレードの華やかさであろうか、人気のキャラクターや映画の場面などの山車が色彩と音によってコーディネートされ次々と現れる。それが夜のパレードとなるとなおさら光のイルミネーションも加わって、まるで魔法にでもかけられたような気分になって心が浮き浮きしてくるのである。
....「ディズニーの魔法」...大人の知性、判断力で臨んでも楽しいものは楽しい....ましてや小さい子供達はストレートに純粋に無条件に、こうした楽しさ喜びを心に受け入れる。
素晴らしい!!....でもこれはちょっと怖いな....とも思う。そうすべて=アメリカの文化=なのである。
ディズニーランドでおにぎりを買って食べたい日本のおじさんには、なんかちょっと待てよ?と言いたい気持ちになるのである。
実は私は22年前アメリカ農業実習の折、ロサンゼルスのディズニーランドに行ったことがあって、その時(アメリカ観光の日本人としての私)と今回では全く違った感慨を持つことになってしまいました。
すなわち2日間のフリーパスポートで子供達とくたくたになりながら遊んだあとの思いは、テーマパーク一人勝ちのディズニーランド(=アメリカ)のすごさとそれ故の怖さだったのです。
話は変わってここで全国合鴨フォーラム北海道大会のPRをさせていただきます。2月27.28日の両日にわたって日本各地から合鴨農法で米づくりに取り組んでいる仲間や、それを食べている方々、お米屋さん、研究者、学生、合鴨のヒナの生産者、資材屋さん等々、札幌は定山渓の温泉に集まって楽しく意見交換会、勉強会などをいたします。
今回北海道の合鴨水稲会で実行委員会を組織して受け入れ準備などやっておりますが、かく言う私もその一人でいろいろPRしてできるだけ多くの方々、一般の方々の参加を呼びかけたいと思います。
21世紀は環境問題、食料問題が恐らく堰を切ったように私達の身のまわりで顕在化してくると予想されますが、合鴨農法を切り口にそれらへの話題提供、問題提起をからめてみんなで考えてみたいのです。生産者の面々はあまり他にやらないような合鴨農法を手がけるという、農家の中でも「はんかくさい、異質?で個性的なおもしろい」連中ばかりですので気軽に来てください。
ただし参加費は3,000円,宿泊、懇親会も含めての全プログラム参加は17,000円です。
詳しくは私か事務局(大窪、木村)011-706-4997 Fax 011-706-4179
Eメールsyu-ma@agecon.agr.hokudai.ac.jpまでお問い合わせください。
投稿者:taka-farm