コメッセージ No.75
たいへんな草取りの作業中に家内が「じゃ、父さん後はやっておいてね」とさっさと田から上がって行ってしまったとあったのは本当は逆で「俺ちょっと用事があるからあと頼んだぞ」と言って田から上がって行くのはもっぱら私の方だというのです。 実際、内情を明かせば6:4,いや7:3で妻の言ってることが正しいかもしれない。ここで謹んで皆様とうちの家内にお詫びし、訂正いたします。
それでこうしたあんばいの草取りもとりあえずもうやめることにして、8月に入った現在はどうにか「家内安全」なところに軟着陸しています....ホッ。
それにしても除草剤を1回やっている低農薬の田んぼのほうが最近では年々歳々無農薬の田以上に雑草がひどくなってたいへんな情況になってきました。
以前は除草剤がもっと効いたように思う.....たしかにアイガモ田などが忙しく手が回らなくなって手取除草がほとんどできない現状では、雑草の増えるのも仕方のない部分もあるが、それにしても効きが悪いのではないだろうか?
良く言えば農薬の安全性を高めた結果で殺草力が落ちたものか、また逆に効果は同じでも雑草に耐性がついて少々の薬では抑えることができなくなったものか、はたまたその両方が相まった結果なのか?
外に除草剤利用の条件
*土地の均平がとれているか
*田の水持ちはいいか、畦畔からの漏水はないか
*散布後の天候が良く安定していたか
*雑草がすでに大きくなりすぎてはいなかったか
などなど複雑な条件が入り交じってそう簡単に決めることはできないのですが、とにかく除草剤をむやみやたらと使用しないという当ファームの方針のもとで、現実は年々雑草のはびこりがひどくなって本当に困り切っているのです。
そうした情況を打開するためにいま考えていることは、株間もある程度除草できる乗用タイプの除草機の導入です。
40年ぐらい前までは手押しの除草機を、それこそ炎天下何度も何度も押してから手取除草をしていたわけですし、その後は小さなエンジンを載せた動力除草機に代わったものの、ほどなく除草剤が登場するにあたってそれも見られなってしまいました。
でも時代は巡るというか、農薬多用の弊害が知られてきた今、やっぱり昔の農法にもどるときが来たのかもしれません。
田植機を改造した6列いっぺんにできる除草機ですので、能率も上がるでしょうし雑草のはびこりも多少は減らすことができるだろうという期待があるのです。
とにかく昔のように田の草取りに入ってもらえるような人手の確保はまず不可能なことですし、かぁちゃんとのけんかの口実を少しでも減らすことができれば...十分...値があるというものです。
ところがこんなに雑草で苦しんでいる私の農場とはえらい違いのピカピカの雑草一つない田んぼを、先日見てきました。 それはR小学校の学校田で10坪ほどの広さがあり、実に見事に生育しているのです。
5年生の授業で田や稲のことを話していただけないかとの依頼を受けにわか先生となった次第ですが、いやほんとに冷や汗たらたら....結構子供たち勉強していて「お米を作るのに費用はどれぐらいかかる」「稲の病気、害虫の種類や予防について」「田の大きさや形は」...など問われてあんまりまじめに話すと言葉が難しくなったり子供たちの集中力が切れてしまいそうで....やっぱり自分の田んぼから害虫のイネドロオイムシのついた稲株とヒエ、ミズアオイ、オモダカなどの雑草をバケツに入れて持っていったのは正解で間を持たしつつ実物で勝負。
で結局はダッシュ村のアイガモ農法などにも触れてタカシマファームのおじさんもやってるから見においでということでどうにか無事終了。ただカモちゃんたちを後で肉にして食べちゃうなんてことは残念? ながら時間が無くて言えませんでした.....でもあの雰囲気ではやっぱり無理かな。
7月は天気が良くなくて、それまでの蓄えをすっかり使い果たした格好になってしまいました。だいたい平年並みか若干早いかなといったところでしょうか。 ...昨年のような寒い8月にならなければいいけれども。
投稿者:taka-farm