コメッセージ 148号 2008年 09月号
「なんだーーーー」と聞き返すと「カモが逃げているぞ!」とのこと・・・・あわてて田から出てカモの飼育場に行ってみると2羽がネットの外に出てうろうろしている。
なんでオレ達、中に入れないの?てな感じで中の群れと合流すべく網(升目が1cm四方ぐらいのナイロンネット)にぶつかって行くのですが入れるハズもありません。
そうこうしているうちに息子と左右から挟みうちにして割と簡単に捕まえることができました。
それにしても何で脱走できたのか?・・・・私の背丈(185cm)ほどもある網の上を飛び越えることは羽がまだ小さいので不可能だし、ネットの地際を点検しても穴は見つからないし・・・・本当にどうしたことか?と考えてしまいました。
んっ!まてよ・・・・そういえば田から今の飼育場に移して3日目(8月6日)にネットの敷設の不手際から10数羽ぐらい脱走したことがあって、その時にキツネか野良犬か野良猫か、はたまたトンビにでも追われたか飼育場の周辺に5羽ほど死んで見つかったことがありました。
生き残っていたものは探して捕まえて戻したのですが、かなり消耗していて相当逃げまどっていたようです。
そうしたことがあってからネットの地際に土を載せたり重しを置いたりで絶対にくぐり抜けられないようにしてあったわけで、ひょっとして今回の2羽の件は中からの脱走じゃないのでは?という疑問が湧いてきたのです。
実はこの2羽の騒動の前々日にネットの外をうろついている1羽を発見して捕まえたことがあったのですが、足すと3羽になりますね。
なるほど、そうかとここでピン!ときたのは前述の10数羽の脱走事件後、田んぼの電気牧柵などの後かたづけをしていたとき発見した、あの3羽じゃないのかということです。
捕まえようとしたのですが、何せ全部囲いを撤去したあとだっただけに稲の中に入られたらもはや全くのお手上げで、そのうち田の水が切れてきたら行き場がなくなって群れの所に寄ってくるか、またはキツネなどの餌食になってしまうか、そのどちらかだろう推測したことを思い出したからです。
結局、その3羽はてんでに逃げまどっているうちに田んぼに逃れたのでしょう。
で、私の予想した通り8月6日の逃走から3週間ぶりに戻ってきたというわけです。 田から引き上げたときは167羽でしたがこうした集団脱走事件もあって、さて今年は何羽最後まで残って美味しいカモ肉となってくれるのか・・・・あとふた月ほどエサの高騰と確保に頭を悩ませつつ世話を続けなくてはなりません。
それにつけても季節ははや秋の実りの頃となり、我が家の食卓も美味しさ盛りだくさんです。
ホクホクのみやこかぼちゃのうえにとろ~りとろけたチーズがかかっている。
20cmほどのボールには山盛りのエダマメ、そしてピーマン、ナスの炒め物、きゅうりの酢の物、ピュアホワイトで作った甘ーいコーンスープ、デザートには真っ赤なミディトマトのアイコ・・・・か小玉スイカのマダーボールの4分割・・・・・・・・・・・・・・・・。
食材のほとんどが自家製農産物でまかなえるこの時期は農家にとっては正に至福の時となります。
なんて悦に入っていると「何言ってんの、忙しくて十分な時間もないのに作っているのは誰だと思っているのさ!」と家内からクレームが・・・・そうですよね、食材の良さとそれを生かす人のマッチン.グーが・・・・グググのグーッですわ。
"料理の上手な奥さんをもらった自分は実に幸せな男だ"とこの際言っておくのもやはりグググのグーッでしょうね。
で当ファームで米以外最後に提供できる食材であるカモ肉の予約を特価で受付中です。
投稿者:taka-farm