コメッセージ 164号 2010年 01月号
まずは家内の友季子から
子供達が徐々に自立(自律)し手が省けつつある分、夫である浩一にやさしく向かいあってくれるかと思いきや、あんたも早く自立しなさい!ってか....とほほほ....結婚25年目、オヤジ再教育のカリキュラム作成中らしい。
長女 奈穂子
昨春、就職し東京都心でのひとり暮らしを満喫。なんだかんだ言っても海外での一年近い単身経験が生きてるもんね、フフフ....。やっぱりかわいい子には旅をさせろってか....でも父さんの持ってる殺虫剤、東京の悪い虫?には効かんだろうな。
長男 良平
いよいよ今年は4年生で進路も決めなければならない。が、就職情報入手など"就活"をやってる風でもなく車いじりと彼女とのデートを楽しんでいる様子....ということはタカシマファームに入社する気か? おっとー、その前に卒業だけはちゃんとしてくれよ。
次女 美里
良平同様?"就活"の一年、しかも超々氷河期。目指す仕事の先輩の話を聞いて夢がしぼんだり、いやいや、だからこそやりがいがあるって奮い立ったり...まぁ、大いに揺れて悩みなさい。そして決心してぶち当たれば氷も砕けるってもんだわ....でも親に当たるのだけはやめてくれよ。
飼い猫 乱之介
今年はトラ年。トラは猫の親分みたいなもんだべという主の軽薄さから、年賀状に代役として登場。招き猫ならぬ招きトラに扮して新年早々の活躍。で、報酬?そんなもんありゃせんでという主に鰹節かネコ缶か、ファイターズ、B.B.ばりの契約交渉を実現させるぞ。
父 藤一郎
昨春、80を過ぎて武士の切腹ばりの開腹手術を受ける。心配したほどの体力の衰えも感じさせないで元氣で新年を迎えた。 都合の悪いことは聞こえないぐらいのちょうど良い耳の遠さと都合の悪い案内文が読めない程度の目の悪さが健康には一番...とうそぶいている。
母 スミ子
夫の面倒をみるのが生き甲斐かと思えるほど、父の入院中は繁く病院を往復していた。昔の辛抱強く、かつ慈愛に満ちたやさしさを持った妻、母そして女の全てをいかんなく発揮。高嶋家の心根の象徴的存在で....ふらふらしている男どもに喝だ!!
最後に夫であり父親であり息子である社長の浩一
昨年の不順な天候はいもち病の多発と収量減というダブルパンチで効きました。おまけに夏のひととき、リフレッシュのためのバイクツーリングもいもち病対策でてんてこ舞いしてるうち、とうとう一度もできずなんともはや不本意な年となってしまった。今年は20年余かけて培ってきた農法でこれからも行けるのか、あるいは一度リセットし新たな道を模索し再出発すべきなのか、後継問題もからみつつ当農場の大きな岐路になるかもしれない。
タカシマファーム存在のよりどころ、すなわち何があっても揺るがない経営の理念を明確にしておかないといつの間にかおかしな方向に向いてしまい、結果世の中から必要とされない農場となってしまう。これから数年、私にとっての大きな課題として取組もうと思う。
そしてもう一つ、家内とは今年前述のように結婚25年の銀婚式を迎えることになった。
出会ってから3ヶ月たらずでの結婚は相手に考える"スキ"を与えず、そして自分もこれでいいんだろうかと思うぐらいのスピードだったが、そんな彼女ともあっという間の25年だもの....人生ってやっぱりおもしろいんじゃないかい。
投稿者:taka-farm