コメッセージ 198号 2012年 11月号
「9月中に稲刈りが終わるという前代未聞の出来事....」というくだりは間違いで、実は2年前の平成22年には今年よりもさらに早くなんと22日に終わっていたのです。
そういえば一昨年も夏、かなり暑かったんだったんだ~.....と思い出しつつ、我ながら記憶力のなさにガックリしています。
そしてもうひとつ、「10月からショッピングサイトの運用を始める....」との案内は11月初め現在まだ稼働しておりませんので、もう少々お待ち願いたく思います。
さて今年も残すところあと2ヶ月、今月号も末に届く方には1ヶ月あまりになってしまいます。
思い返してみるとやっぱりいろいろ反省点が出てくるわけですが、仕事面でとりわけ大きかったのは苗作りの失敗でしょうか。
田植えもまだ中盤にならないうちからハウス内の苗の徒長が顕著になり、押さえが効かなくなってしまいました。
健苗(けんびょう)と言われる苗よりも5cmぐらいは長くなって、私の体躯と似たいわゆる背高ノッポと呼ばれるような軟弱?な苗になり、さらに悪いことに田植え直後の強い寒風にさらされたことで枯死寸前にまでなってしまった苗がかなり出てしまったのです。
結局それらが最後まで影響して、ここ北海道は全国一の豊作だということですが私の農場ではせいぜい平年作止まりだったと思います。
8,9月の暑さが無かったら平年作には到底おぼつかなくなったでしょうから、本当に恵みの暑さだったと感謝をしつつ、来年同じ轍を絶対踏まないようにしなければなりません。
と言うわけでうちの米にはこの暑さが恵みでしたが、暑くならないよう願っていた電力業界は政府や産業界、マスコミとタッグを組みしきりに節電のPRをしていました。
原子力発電所の再稼働とセットでとにかく電気が足りなくなる、足りなくなると言っていたわけですが、過ぎてみると意外と言われたほど危機的な状況でもなかったようです。
そんなわけでわたしはさぞ電力各社、政府、業界そろって、3.11の反省から脱原発の方向に舵を切るのかなと思っていたのですが、大飯原発は再稼働済み、大間原発は建設再開と何が何だかわからん方向に動き出してしまいました。
原発周辺の被災された方々はふるさとや自宅に帰ることもままならないのに、核のゴミはこれからまだまだ大量に出て、しかも処理すらできないで溜める一方だというし、破壊された原子炉は廃炉までどれだけの時間と労力とお金がかかるのか見当も付かない有様だという............。
専門家でない私が軽々に言えることじゃないのかもしれませんが、全くの素人だからこそ感覚で言えるのは、原子力は他の発電に比べて最後にはべらぼうに高くつく(コストがかかる)のではないかということです。
Y経団連会長は現時点でコストの一番安い原発の電気がなければ世界との経済戦争に負けてしまうと言って原発再稼働のラッパを吹いていますが、日本財界の一番の重鎮がこんな目先のことでしか発言できないなんて、なんだか寂しくなってしまいます。
今、政界では"近いうち"来るべき解散をにらんで、合従連衡に明け暮れ、リーダーシップをとるにとれないN首相は支持率が20%そこそこになっています。
議員の定数削減と一票の格差是正にさっぱり手を付けないまま、このまま反省もなくダラダラと行くんですかね。
投稿者:taka-farm