コメッセージ 205号 2013年 06月号
なになに、最高気温が7℃だって....。
う~む、いったいどうなってんだ?....いいかげんおてんとうさん顔出してくれや..と、毎朝テレビの地元のその日の時間予報と週間予報を見ては嘆息をつきます。
今年の4月後半から5月の前半、いわゆるゴールデンウイークですが、これほど天気が悪かったというのは、農業を継いでこのかた記憶に無かったでしょう。
オホーツク海側では5月に40cmを越える積雪があったり、札幌では気象観測を始めて130年から経つというのに、これほどの低温と日照不足になったのは初めてというから、今回の記録的寒さは異常中の異常と言えます。
その影響でモミの発芽、成長が不揃いで思わしくなく、朝、息子の良平と育苗ハウスに行ってはパラパラとしか出ていないポット苗の様子を見て、「こりゃ田植えに間に合うような苗になるかな」と、思わず言わんでもいいようなことを息子の前でしゃべったりもしてしまいます。
今までずいぶんといろんな困難を抱えても、その都度なんとかなってきたという経験や思いから、オヤジらしくど~んと構えていればいいものを.....息子が不安を覚えるようなことを言ってしまったことはちょっと反省しなければなりません。
ところで、なんか景気が上向いているらしいですね。
私にはとんとピンときませんが、株が上がって企業の含み益が増え、一般の投資家もここぞとばかりに市場に参入してるらしい? でも企業と言ったって1部上場の大企業だろうし、一般投資家ったって相当の資金力のあるごく一部の富裕層でしょう。
安倍ノミクスとやらで経済成長に向け何本もの矢を放つと言う、が....放たれた矢の恩恵を受けられる一部の人はいいけれど、どうもその矢の向く先は私たち大多数の一般国民ではないかと勘ぐってしまいます。
年金受給額の減額と支給開始年齢の引き上げ、消費税アップなど刺されば痛いでは済まされない「矢」となっています。
あれほど心配していた苗も先月下旬にはどうにか格好がついてきて、昨年よりは3日遅いスタートでしたが、田植えも無事終えることができました。
人間の心配をよそに、自然というのは良くしたモノで最後にはなんとか形におさまってしまう。
もちろんほったらかしではダメですが、さりとて相手は天気やら生きている種子で人知では今のところ天気のコントロールは出来ませんし、種子だって何千万粒もあってその成長を一緒にしようなんてことは無理でしょう。
安倍さんは国民に「まぁなんとかなる」では済まされないですが、私は田植え機に乗った息子には、「いやぁ~なんとかなったなぁ」と声をかけました。
投稿者:taka-farm