コメッセージ 211号 2013年 12月号
先月初め、東京で結婚し子供のできた長女が我々にとっての初孫を連れ帰省することになっていたのに、急に来られなくなったと家内に電話があり私も思わず絶句。
発熱が続くので医者に診てもらったところ乳幼児にまま見受けられるK病とのこと、幸い気づくのも早く一週間ほどの入院ですみ元気に退院したようで本当に安堵した次第。
しかしそれにしても残念でなりません。
家内は孫の退院後、東京に赴き娘と孫の世話をしましたが私はこの一年ほど会っていませんし、なにより私の父母(孫にとってはひいじじ、ばば)はもう遠く離れた東京に行くなんてこともできないでしょうから、心底心待ちにしていたはずなんですが....。
我が家にとっては娘夫婦と孫の来訪が今年一番の慶事だったと思うにつけ、その反動でなおさらガッカリですね。
メールやらケイタイ、スマホで毎日のように孫の成長ぶりが映像とともに送られてきますが、やっぱり直接ふれあうのに優るものはないでしょうし、そういうグッズに全く無縁の曾祖父母にはなおさらでしょう。
ひ孫を抱いてご満悦の情景が目に浮かぶようです。
さて、今は情報ツールを駆使してそれこそ世界中の動きがリアルタイムでわかる(わからせてもらえてる?)ようになっていますが、あまりにも多くてしかもどうでもいいようなものが氾濫しているようにも見えます。
孫や娘一家のことは私にとってはもちろん大事なことですが、それは置いといても、政財界、芸能界のゴシップ事やテレビのバラエティ番組、新聞の3面ニュースばかりに惑わされたりしているうちに、本来のとっても大事な情報を見失ってしまうかもしれません。
これだけ大量に氾濫していると何が本当で何が嘘で、で自分にとってどれが必要でどれが要らないのか、判断のつかなくなることがいっぱいあって、もはや自分の処理能力を超えているとしか思えません。
だったらそうした情報媒体ツールから逃げてしまえばいいようなものですが、そうしたこともできずにケイタイの更新時期には嫌が上でもスマホになっちゃう(させられる).....ような気がします。
今時これほどの民主主義が謳歌されてる時代なんだから何でも知ることができると思っていても、いつの間にかそれが情報の氾濫にまぎれてふるいにかけられたものしか流されなくなれば人々(一般大衆)の判断が偏ったものになるのは当然でしょう。
私もいろいろな方々とお話する機会がありますが、今の政治の動きや社会の流れを何となく危ういと危惧している人がかなり多いように思います。
孫が成長して「おじいちゃん達の若かった頃って戦争もなく、何でも自由でいい時代だったんだね」と言われないようにしなければなりませんね。
来る平成26年が皆様にとって良い年でありますように。
投稿者:taka-farm