コメッセージ223号 2014年12月号
この師走、何かと気ぜわしく物いりの12月を目前に任期を2年残しての衆議院解散。
どうもこの時期を狙った駆け込み解散としか見えないのですが、この選挙に国費が700億だか800億円かかるんですって?!
議員の定数は5人程度減らしただけで司法に限りなく違憲に近いか、違憲状態という苦肉の言い回しをさせるほどしか我が身を切ることなく、安倍首相を頂く国会議員の先生方、なんと庶民の感覚からズレていることか。
アベノミクス選挙とか言って経済再生、デフレ脱却....とにかく経済成長が全ての問題を解決してくれるということで、そんな政策を打ち続けることを是か非か国民に問い、勝利すればすなわち信任されたとみなし政権与党はそれを機にあとは懸案となっているいわばもっともっと大きな問題を一気にかたづけてしまう....そんな魂胆が透けて見えます。
すなわち消費増税を先送りするということを隠れ蓑に使い集団的自衛権、特定機密保護法、原発再稼働、沖縄米軍基地移設、TPP交渉、教育改革など今後の日本国の姿を決める大きな部分を敢えて争点から見えにくくしているとしか思えません。
ところで政界がごちゃごちゃしているそのさなかに我が家に嬉しい一報が届きました。
3年前に結婚し東京で暮らす娘夫婦に2人目の子供が授かったというのです。
つわりと2歳4ヶ月の上の子の面倒がたいへんとのことで、我が家内も先月1週間ほど東京に赴き世話をしてきましたが、子供の成長ぶりを事細かに話してくれます。
今年8月から9月にかけて10日間ほど初めて母子で北広島に里帰りしたのですが、まだ3ヶ月も経っていないのに言葉でも運動能力でもずいぶん成長していると言います。
じじ(祖父)としては、上の子もこれから生まれて来る下の子もとにかく健やかで丈夫に、そして平和な国で伸び伸び育って欲しいと思うのですが、これは万国共通誰もが抱くごく普通の感情でしょう。
経済成長による豊かさこそが幸せの源....かつて日本が高度成長し世界の一等国?になり得た夢よもう一度、「昔の日本を取り戻す」という安倍首相のキャッチコピーは自ら経済成長という価値観の呪縛にキャッチされ新しい日本国を形作り引っ張って行くような創造的な提言というふうには私には感じられません。
成長ではなくじっくりとした熟成、アジアでの覇権ではなく共生、経済の呪縛から一歩距離をおいた.....ちょっとした豊かさ。
今、観光業は円安もあって空前の外人観光客が来日しているといいますが、日本全国どこの地にもあるおもてなしの伝統文化、それぞれの地方で生きる人々の日常の暮らしと景観の調和、田舎の隅々になにげなくある超安心な社会の存在が世界の規範となり、これからの日本に大きな富(恵み)をもたらす....こうした地方創生が着実な平和で豊かな国づくりへつながるものと思います。
投稿者:taka-farm