コメッセージ262号 2018年3月号
やったー金だ!銀だ!銅だ!と実況放送が割れんばかりの歓声の中で行われた平昌オリンピックも先月末に終わりましたね。
率直に日本人選手がメダルを取るのは本当に嬉しいし、誇らしくもあります。
翌日の再放送もついつい観てしまい、また感動をひとしきり味わっていたというのが大部分の人だったのではないでしょうか。
それにしても今回というか、またというかニッポンチームは女性の活躍が目立ちました。
ジャンプの沙羅ちゃんに始まりスケートの美帆ちゃん、菜那ちゃん、奈緒ちゃん、綾乃ちゃん、彩花ちゃん、カーリングのロコ・ソラーレの五人、もうちょっととはいえいいとこいったフィギアの知子ちゃん、スノボビッグエァの若干15歳の女の子、麗楽ちゃん............アイスホッケーだって2勝したし、いやいやたいしたもんだわ!
正直言って体格的にも恵まれない小柄な日本女性が堂々と外国選手とわたりあっている姿は美しくもあり、頼もしくあります。
むろんこれだけの活躍は選手個々の力だけでは到底なし得ません。
支えているJOC以下、トレーニングスタッフ、コーチ、地域の自治体、企業、住民、そして家族、いったいどれだけの方々の支えが裏に隠されているのだろうか。
表彰台に上がった選手も、惜しくも上がれなかった選手も一様に口にしていた言葉は「みんなの応援でここまで来られました」という感謝と安堵の言葉です。
優等生的な受け答えととってしまう言葉かもしれないけれども、私のような凡人と比べて背中に負ってるものの重さ、心の重圧なんかを思んばかると本当の心からの言葉でしょう。
国は人口の過半を占める女性の活躍を経済のカンフル剤にしなければと、税制の改革やら働き方改革とやらと称してなんとか労働力としての底上げを図りたいようです。
配偶者控除の引き上げや育児休業の充実、保育所の増設......政策で女性の労働力を借りて国力の維持を図りたいのが見え見えですが、それで女性の心が動くでしょうか?
今、私のまわりには結婚しないというか敢えて結婚しない人たちが驚くほどいっぱいいます。
結婚後の子育てに向けた政策ももちろん大事かもしれませんが、その前に結婚できるだけの環境になっていないというのがそもそもの問題でしょう。
男も女も社会的に不安定な身分(派遣、非正規雇用など)で働かざるを得ない状況に追いやり日常の最小生活単位とも言うべき家族すら持てない構造になっています。
これだけ人手不足なんだから選ばなければ働き口なんかいっぱいあるじゃない......という声もありますが、先の見通せない、そして加うるに希望の持てない仕事を続けなければならない苦痛はその淵に落ちた者にしかわからない。
今月からは融雪剤の散布なども始まり、いよいよ春の農作業が本格化します。
はたして秋には豊作となるだろうか?....確かに先は見通せないけれども毎年この時期には豊作への『希望』を持って、田畑の段取り、種まき、育苗の準備がスタートします。
当農場は女性の活躍あっての家族経営ですから、まずは女性ファーストで始めます。 H30,3,
投稿者:taka-farm