コメッセージ303号 2021年8月号
ひえ~っ...涼しー....気持ちいいー......温度は13℃か.....外とは別世界のまるで天国!
7月中旬から続いた連日30度越え、アチチの外から一歩弊社の精米所に入るとそこはエアコンの効いた快適空間になっており、盛夏期の精米所は私にとって極楽オアシスとなっています。
昨年もかなり暑かったように記憶していますが、今夏の暑さはまたそれ以上でしょう。
しかしオアシスといってもたかだか13.5坪の精米所で断熱工事と冷房装置を入れたのは決して私の夏場の仕事のためではないですよ、念のため。
外界と遮断された精米プラント(設備)全体を低温下に置くことにより害虫(コクゾウムシなど)の進入を防ぐと同時に施設内で虫が発生しないように、またできた精米を品質を落とさずに保管するというのが最大の目的なのです。
なにはともあれこの酷暑時期における精米所は高齢者の自分にとっては最高の居場所となっているわけですが、ただ油断できないのは快適すぎるがため必要以上に長居をし冷えすぎて温度差から来る冷房病、夏バテには気をつけなければなりませんね。
ところで開催まじかまで問題だらけのオリンピックでしたが、フタを開けてみればやっぱりアスリート達の活躍が報じられるごとに一喜一憂、コロナのことはどこかに忘れさられたようにすら見え、自然と国民の高揚感も増してきた感が見受けられます。.......が、
このままコロナ感染者が増え続けヨレヨレの状態でオリンピックを終えたとしてもその後に控えるパラリンピックは無事開催できるのでしょうか。
今ではオリパラ一体でヒトの能力の限界への挑戦、ヒトは平等であって人種、性、障害などの有無からの差別根絶、国境を越えた交流で世界平和をといった開催意義が片手落ちしかねない。
全国の感染者が前日越え更新の1万人を越え、首都圏だけでも5千人以上とか(7月30日現在)......変異株による第5波がどの程度の規模になるのか、管首相ら政府関係者、毎日苦闘している医療従事者ならずともこの私ですら”オアシス”の中で心配になってきます。
今まで何回も緊急事態だ蔓延防止対策だと繰り返した中でこの結果ですから、この先何かの光明が見えるようになるかどうか......頼みのワクチンも供給に難があるようですしそれよりなにより威力を増しつつある変異株への効果がどれほどのものか明確な確認もできていない?
中国武漢でコロナが確認されてもう一年半が経ちました。
コロナ後の世界はこうなるとかいった近未来を予想した生活様式、経済活動のあり方を取り上げた企画番組が放送されたこともありましたが、まずコロナ自体の撲滅(あるいは緩やかな共生)への道筋すら掴めていないことに”人”、”科学”の限界を思わずにはいられません。
盛夏の夜、今年もホタルが我が家の田んぼに現れて、癒やしのひとときを提供しています。
そのほかキタキツネはもとより一部の荒廃農地にはエゾシカまで棲みつくようにもなりました。
SDGs(持続可能な開発目標)でみれば少しずつ改善しているかのように見える小さな農場の取り組みですが、前述のように私のオアシスの冷房に電気エネルギーを消費してもいます。
精米所に置かれた玄米30kg入り袋の数々を眺めつつ様々な事に思い巡らす”祭典”の夏です。
投稿者:taka-farm