コメッセージ324号 2023年5月号
おいおい、こりゃまたひっどい人だな.....と思わず口に出てしまうような光景です。
そう、3月末オープンしたばかりのプロ野球ファイターズエスコンフィールドで行われた開幕3連戦の最終日に家内と観戦に行ったのですが、見たことのないほどバカでかい建物の敷地内にぞろぞろと人がおり、さらにライト側(メインゲート)に進むと入場待ちの列が5人ほどの横並びでグルグルとつづら折りながら100m以上はあろうかというぐらいに繋がっています。
ダラダラと人混みにの流れに乗って10分ぐらい歩いているうち入り口にたどり着きました。
入り口には10台ほどの入場券チェックのゲートがあって、スマホなどで購入済みのチケットのQRコードをかざせばパッと開いて即入場です。
で、中と言えばこれまたグリーンの鮮やかなフィールドを中心に何段にもわたる観客席があって、その背面には多くの飲食店もありどこもかしこも人でごった返しているのです。
オープン前からマスコミには大きく取り上げられて、その内容は私も適当な知識を持ってはいましたが、やはり百聞は一見に如かずとの言葉通りとてつもない規模と関連する付帯施設の充実ぶりには驚きを通り越してまさに圧倒されたといった表現がピッタリです、
周囲には未完成のものでこれから順次オープンを控えた施設などもあり、揃えば互いの相乗効果でFビレッジ(球場を核としたまち)の目指す地域社会の活性化、社会への貢献という理念が北広島市の”自然と創造の調和した豊かな都市”づくりには大きな力となりそうです。
ところで4月に行われた市議会議員選挙ですが22の定数で農業関連議員はたった1人、7人の女性議員が誕生したとは言え残念ながらとうとう当市も投票率が50%を切ってしまいました。
以前コメッセージにも記しましたが私や家内は有権者になってから一度も投票を欠かしたことがありませんので、毎回のように下がっていく投票率が気になって仕方がありません。
前述のように日本でも有数の大エンタメ施設のできた北広島ですが、かつて6万人を超えた人口も少子高齢化による自然減で現在は57,100人ぐらいになってしまいました。
ただでさえ投票率の低い10~30歳代加えて
投票所まで行くことさえままならない高齢者の増加.....そして都市化による候補者と一般有権者市民に広がる距離感、これらの複合的な要素が絡まっての事だとは思いますが残念の一語につきます。
若い世代には自分たちの将来がかかった大事な選挙だということ、若干の規制はあるが誰でも立候補でき誰に投票したか知られることのない選挙がなされているのは世界でも少なく、選挙だけでなく何事も自由意思で選択できることは将来の希望へと繋がっていることをわかって欲しい。
人口57,100人のまち(市)に不相応とも思えるエスコンフィールドには札幌を始め、道内、
日本全国からの人々が訪れ最大35,000人が入場できるという。
外国人も含め実に多様な人々が当市にやって来るでしょうが、そういう人々に十分なサービスで満足感を持ってもらえるかどうか.....は近隣町村の広範な農村部の関わりも大事になります。 当ファームも水田をモチーフに”赤毛”を始めとした農産物や体験、景観でそれらの一端を担えたらと思います...が、それにしてももう少し本家本元のファイターズには頑張ってほしい。
投稿者:高嶋浩一