コメッセージ No.50
田植え後の稲の成育はまずまず順調で、このまま極端な天気の崩れがないかぎり、あるいは病虫害の発生しないかぎり平年並みの収穫が期待できそうです。
さてこのコメッセージも50号を数えるまでになりました。月1のペースで出してきたとして4年余、それだけ「田園交響楽」の歩みもあったことになります。別に気負って書いたつもりもなく、日々のとりとめのないことを皆様に知っていただきたく重ねてきたわけですが、継続は力ということにもあるように読んでいただく皆様との心の距離を少しずつ近づけてゆく上ではとても大きな力となってきたように思われます。
当初ここまで続ける....つもりもなく何を書いていいやら途中でやめようかと思ったときもあったのですが、ここまで来てしまうと仕事をしながらでもふと「あぁこれは使えるな」とか「この表現はおもしろいかも」とかって自然に頭にインプットされて次号の組み立てがいつのまにかできあがってくることもあって、自分にとっていい頭の体操、気分転換、五感の再点検につながっているような気がします。
これからも100号めざして、まぁ気長にやりましょうか?
皆さんにはせいぜいおつきあいのほどを....宜しくお願いいたします。
ところで先月3日に行われた田植え交流会の顛末についてですが、120名ほどの参加をいただき、一時雷雨もあったなかで無事終了することができました。
そのときの様子はH.P.に載せてありますからどうぞご覧ください。
ちなみに田植えの写真の手前2人の子供は私の長男と次女です。でも本当に家の子供達が裸足になって田植えをしている姿を見て、私はなんか嬉しさがこみあげてきたのを覚えています。
最近は農家の子弟といえどもほとんど農作業のお手伝いをしないとかよく言われますが、かく言う私のところもそうで、たぶんこの2人にとって田植えは初めてだったはずです。
田んぼのどろどろ、ぬるぬるは当然のことながら知っていて決して入りたがらないだろうと思っていたので、数日前に「3日は大勢の子供達が来て田植えをするからおまえ達もやりなさい」とは言ってはみたものの本当に入るだろうかと疑っていたのです。
ところが、なっ、なんと植えているじゃないですか。それも結構一丁前に?...親ばかかなぁ。
子供達はこの田植えで何を思っただろうか?、何を感じたろうか?....と後日家内に聞いてみると「とうさん言ったしょ。田植えしなきゃ焼き肉あたらんぞって。」........どひゃ-聞くんじゃなかった。
話は変わってアイガモ君達のことですが6月7日やってきてから17日間飼育場で飼って慣らしたあと24日に田に放しました。
今は先述の子供達が植えた田で元気よく泳ぎ回っているんですが、実は77羽(たぶん)しかいません。
100羽から77羽、あとの23羽はどうなったのって....8羽は病気、事故などでの死亡が確認されてはいるのですが,残りの15羽はどうしたのでしょう。
うーむこれがどうも皆目見当がつかないんですよ。またひとつ大きな課題が来年に向けてできてしまいました。
それともうひとつ大きな話しがありまして、今月15日に私の農場で全国アイガモ水稲会と北海道アイガモ水稲会共催の現地視察会が行われることになっている のです。
まだ5年目の私のところに日本のアイガモ農法の草分け、いわば大御所とでもいうべき方も来られるようですが、とにかくそれまではこれ以上カモ君達が減らないように、万が一の事故のないようにしなくてはなりません。
広い田んぼにカモが数羽ちょろちょろで、北海道のアイガモ農法ってこんなんか?と思われてはたいへんですから。
これまた事の顛末は来月51号でご報告申し上げましょう。
投稿者:taka-farm