コメッセージ No53
これは昨年の9月6日にに次ぐ当ファーム始まって以来の2番目に早い記録です。しかしそこまでは良かったのですが、9月としてはまれにみる悪天候つづきで、雨のあいまをぬって稲刈りををするといった表現ができるほどでした。
そのため田んぼは軟弱でコンバインのキャタピラ跡はグチャグチャ、来春の水はけが悪くなるのはのは必至の状態となっています。
作況指数は103で全国的に豊作とか、.....。しかし実際に収穫を終え調査、出荷段階になってきてその数字と現実の差に愕然としてしまいました。出穂後に暑すぎたせいなのかほしのゆめなどつぶの充実が悪く、粒径が極端に細いのです。それで選別機を通すと小さい粒が落ちるは落ちるは。結局、平年作にはとおく及ばないのです。
ほしのゆめは食味が良く寒さにも強いため期待の品種でしたが、一方で病気に弱く倒伏しやすいとても作りづらい稲です。
昨年カメムシの被害でミソをつけ、今年は収量の少なさでミソをつけ、農家から見放されつつあるほしのゆめ、その将来はどうなるのでしょう。かくいう私も来年はどうしようかと、とても迷っています。
中には種のうちからきらら397とほしのゆめを決まった割合で混ぜて植えることによって、それぞれの品種の弱点をカバーできるとしてやっている農家もありますが、今年みたいに粒径が極端に違った場合に選別機にかけたとききららばかり残ってしまい、ほしのゆめは当初のもくろみよりかなり少なくなるはずです。仮に種で1対1で混ぜてもできた製品は3対1になったりして....?当然食味もねらったものとは微妙に違ってくると思われます。
取り組んでおもしろいテーマではありますが、今年の結果からまた難しい一面も見えてきました。
そして今年当ファームの主力として6割の面積で作ったほしのゆめの収量がかくのごとくだったため、販売価格の据置をしても実質所得減になってしまう...悩みは深いです。
どうかこんなことも含めて価格据置のお願いに至っていることの事情、ご推察くだされば幸いです。
あぁそれにしても今春から秋にかけてもほーんとに忙しかった。あと外にある収穫物は小豆1.2ha のみ、これを取り込めば何となくほっとできるのだけれども。 でもそれにしても子供達にはすっかりあてにされない存在になってしまったと思う。何々を頼んでもどうせ「父さんは忙しいから....」とかなんとか言って居ないから..と、はなから何を頼んでも無駄な存在になりつつあります。
もっとも子供達自体大きくなって自分の世界、自我を作りつつあるので父母との関係よりも友達同士の関係にウエイトを移していることもあるでしょうが....とはやっぱり親父だけの都合の良い自己弁護かなぁ?
かぁちゃんを通して間接的にしか子供の様子が見えないようでは、そして子供の声が聞こえないようではそうとられても仕方がないだろうな。あーぁ、父親としての悩みもやっぱり....深いなぁー。
話は変わってシドニーオリンピック、こと日本に関してはずいぶん女性の活躍がめだったよね。
柔道の田村、マラソンの高橋、水泳、ソフトボール、シンクロ、新体操...etc。
有言実行でバリバリの強さ+女性特有のしなやかな強さ+女性がもともと持っている華やかな強さでパワー炸裂といったところか。
これからの日本は女性主導で良くなる?...のは間違いない。そういえばうちもどちらかといえば女の方がメリハリの利いた生き方をしていて、男は何かをしているようで実はボーっとしているか、ただ脇目もふらず突っ走って痛い目に遭っては愚痴をこぼしているか、ま、そんなもんだな。
投稿者:taka-farm