コメッセージ No.81
一時は40度を超える熱が出てグッタリしていたが、一週間ほど経過してどうやら落ち着いたようで、あぁやれやれ、これで学校へ行けるかなと思っていたら学年閉鎖の連絡が学校から届いた。
どうも学年でもトップでインフルエンザにかかったらしく、何と10日以上も休むハメになってしまったのである。
まぁ本人にとってはまんざらでもないようで、冬休みに続いての長期休みにはなるし、だいいち公休(こうきゅう)扱いになって欠席に加算されないときているので安心して休めるという利点がある。
もっとほかのことでトップになって欲しいのだが、なかなか親の思うところとならないのが世の常とでもいいましょうか....しかしこれがもし来年だったら受験直前の大事な時だけにハラハラドキドキもんですよ。
と、これをまさに書いている時にこんどは次女、美里のクラスが学級閉鎖だって.....あっちゃ~、皆さんくれぐれもご注意ください。
ところで皆さんは「無洗米」を食べたことはありますか。
最近ずいぶんと「環境にやさしく手間が省けて水資源の節約にもなる」というふれこみで売り出されていますが私も昨年春に、そんなにいいものであればやってみたいなと思い、一農家でもなんとかなりそうな無洗米製造機械を導入しようと検討してみました。
ただその前にどんな仕上がり具合になるのか試したほうがいいと思い、当ファームの米を送って無洗米にして送り返してもらい、幾人かの方々に試食していただいたのです。
その結果は...どうも高嶋さんの米ではないみたいだ....何かいつものうま味がないようだ....というものでした。
考えますに玄米からヌカ層をとって白米にするわけですが、無洗米はヌカをぎりぎりまでにそぎ落としてしまいますよね。ヌカというのはそれだけで舐めてみるととても甘くて本当に美味しく感じます。
結局、いくばかりかのヌカ、あるいはヌカ層があるほうがかえって微妙な美味しさが残るんじゃないだろうかと思うのです。
そしてなによりヌカというのは栄養の宝庫ですから、研(と)がなくてもいいだけきれいにする必要があるのか....という疑問もあります。
江戸時代に背格好の小さい”かごや”が一日中客を乗せ走り回っているのを見て大柄の外国人がたいへん驚いたそうですが、当時玄米を食べていたことがそうした持久力の源泉だったとも言われています。
それと週刊文春1月16日号に無洗米の記事がありましたがとぎ汁を出さないので”環境にやさしい”というのもどうもさしたる根拠はないようですし、古い米が混ざっても食味がある程度均一になるため簡単にはわからないようです。
どうも日本人1億総コンビニ化現象で簡単、便利ということの価値観がごはんはまずお米を研いでからというお米文化をも葬り去ろうとしているようです。
以前にも書いたと思うのですけれど、どこかで手を抜いたり楽をしようとすると必ずどこかほかのところでその分の無理がかかっているはずで、一般家庭で楽をした分、たぶん別のところで余計なエネルギー消費や環境に負荷をかけているような気がします。
ちなみに私のところでは今3分づきの米を食べていますが、玄米よりも柔らかくさほど噛まなくとも済みますのでなかなかいいですよ。
毎月半ばに一度だけ3分,7分づきの精米日を設けていますので、試してみたい方はどうぞお申し出ください。
投稿者:taka-farm