コメッセージ No.96
17日からはいよいよ本番で4人の人を頼んで、種まきから、蒔きおえた箱を育苗ハウスに並べるまでの、一連の作業が21日まで続きました。それで最終的に6棟のハウスに並べた箱数は9,880箱(1箱30㎝×60㎝)にもなり、その並んでいる様子は壮観でもあります。
種まきというのは農家にとっては、その年のまさに始まりであり、農作業の中でもとりわけ大きな意味を持っていますから、万に一つも失敗は許されない・・・・・はずなのですが、昨年はいろいろ問題があり、欠株だらけの実にお粗末な苗になってしまいました。
その失敗を2度と繰り返さないようにと今年はずいぶんと慎重に、丁寧に種の取り扱いを進めてきたのですが、今年の苗の出来具合はどうなりますやら?
種まきが終わってからはハウスの温度管理、かん水、そして田ではたい肥散布、田起こし、代掻きなど田植えの準備と休む間もなく田植えが終わるまでの約1ヶ月半、それこそ猫の手も借りたいくらいの日々が続くのです。
この時期、私はもっぱら田の方にかかりっきりになるため、ハウスの苗管理は妻の友季子の役目になるのですが、これがまたたいへんな作業となります。日が照っているとハウス内はすぐに25℃~30℃にもなり汗だくになりますし、外に出ると冷たい風が吹いているときなど体が冷やっとなってゾクゾクっときますから、苗の管理とあわせて自分の体調の管理もしなくてはなりません。それ以上にたいへんなのは9,880箱もの苗の水やりです。
ハウスの天井にパイプが設置されており、それから等間隔にスプリンクラーのようなものが付いていて、ポンプから送られた水が霧状になって散布される仕組みでハウス全体むらなくかかってくれるはずなのですが、これが実際にはそううまくはいかないのです。
どうしても真ん中よりも両サイド、すなわちはじっこのほうはかかりが悪く、放っておくといつのまにか乾いてしまいます。
それでスプリンクラーとは別にホースを引き引き手で"はじっこ"の方に水をかけることになります。水のつまった30mものホースはやっぱり重たいです。OL時代、ペン?より重たいものを持ったことのない妻が今ではかくのごとし・・・・・強くなるのもむべなるかな・・・・・ではありますが、でも本当に脱帽、感謝・・・・・です。
タカシマファームの田んぼから世界の方へ目を向けると昨年の4月のコメッセージに書いたイラク戦争が、まさに私の危惧したように泥沼化の様相を呈してきました。
アメリカ主導ではなくせめて国連主導で動いていれば、現在のこれほど難しい争乱状態とはなっていなかったように思います。
そして現地の自衛隊も大がかりな派遣騒動?のわりにはその存在感がなんか良くわからない・・・・・。このままでは本当に引き際のタイミングをどうとってゆくのか、きわめて難しい状況になるでしょうし、一日一日、派遣が長引けばその負担は確実に増えていきます。
人的被害、あるいはスペインのような列車テロが起きてから、こんなはずではなかった・・・・・では遅すぎる。
年金の掛金を払い忘れているにもかかわらず、年金制度改革にあたって国民に加入を訴えて"ひんしゅく "をかっている議員先生方、そして人のお金(税金)も自分のお金も良く区別できない官僚の皆さんでしかるべき撤退の道筋を考えていただけたら・・・・・幸いです。
投稿者:taka-farm