コメッセージ 112号
昨年の優勝が奇跡?であれば今年の連覇はいったい何といったらいいのでしょう。
見方によっては連覇の方がはるかに難しいと言われていますが、近年、他の本州、四国、九州にひしめく名だたる強豪高も成し得なかったことだけに、その価値は計り知れないと思います。
とりわけ今までの道民のスポーツの分野に限らず、経済、技術、歴史伝統、学術文化などの面に広くみられた中央、あるいは南方に対するコンプレックスがスーっと和らいでいくのを感じたのは私一人ではなかったのではないでしょうか。
これまでとても分厚い壁(津軽海峡を優勝旗が渡ること)と思われていたことが実はそうではなかった・・・・ましてや連続二回までもという事実に気がついたことはとてつもなく大きいことで、香田監督曰く”いつでもチャレンジの気持ちを”持ち続ければいつか道は開けるとの信念の大切さを改めて教えてくれたと思います。
ただ以後の一連のゴタゴタについてはいったい何をやってんだか・・・と気を揉んではいたところですがまずは落ち着くところに落ち着いて和解(妥協)が成り、選手達に取り返しのつかない痛み(不信)が及ばなかったことは救いだったでしょう。
それにしても相変わらずの高野連の連帯責任を重視する姿勢にはうんざりだし、今回の親と高校の対応にもどこか疑問を感じてしまいます。
こんなふうに高校野球の話題が豊富な中ですが、実は私の息子も高校球児の一人でこの度、在籍する高校野球部のキャプテンになったとのこと、お~っ!おまえ達のチームも甲子園目指してガンバるんかという問いに「う~っむ」と言ったきり返事なし。
キャプテンという重責を担わされ彼は彼なりに難しい道を歩いているんだなと思った次第・・・・まずは親として後ろからそっと見ていましょう。
ところで高校野球は確かに熱かったけれども、それにしても8月後半の残暑はこれまたたいへんなものでした。 ・・・・・・・・・でもなんかへんな感じですよね。 お盆を過ぎると幾分涼しさも増して秋の気配が漂う・・・・はずですが、ダラダラといつまでもじっとりとした、蒸し暑さが続きました。
「おかげさまで」ということにでもなるのでしょうが、稲の方は生育がすこぶる順調で9月半ばにはコンバインが入り、稲刈りも始まっているでしょう。
そして10月も早いうちに刈り取りが終わっているかもしれません。
春早く種籾の準備、ビニール張りから始まって半年、重く頭を垂れた稲穂を眺めていると、「ああ、このときのためにずっと頑張って来たんだな」ということを実感できます。
そして同時に「あともうひと踏ん張りだ」と自分を叱咤激励するのですが、昨年のことを思い出すと夏は暑くて史上最多の台風上陸を数え、日本中あちこちで大規模な災害が発生しましたよね。
今年はそうした災害がないようにと願うのみですが・・・・・。
さてさて熱い熱い国政の衆院選挙、あちこちで候補名の大音響での連呼が始まりました(9月1日現在)・・・これはひょっとしてこれ人災?かも・・・とにかく人災の最たるものは政治の向く方向での結果ですから、ゆめゆめ油断なくしっかりと見極めて投票しなければなりませんが、こと農政、農業に関する部分ではさしたる争点、マニフェストらしきものが話題として上がってきません。
でも超々少子高齢社会の農村が多々あり、"構造改革"の遅れでいつもやり玉にあげられる農業政策ですから、逆説的な物言いですが確かに時代の先端を行っているのに、このことよりも落下傘マドンナ候補の戦いぶりにマスコミの目が向き、国民の興味を引っ張っているのは問題ありと思いますが、皆さんどうお考えになりますか。
投稿者:taka-farm