コメッセージ 145号 2008年 06月号
と、突然さっと舞い降りて水に浮いてきたケラなどの虫をついばみました。
すぐに飛び上がりまた水面のエサになりそうなものを探しています。
しかしカラスは実に賢い鳥ではあります。
代掻き作業でエサになる虫が浮いてくることをちゃんと知っていていつのまにかやって来ては"楽"してエサを手に入れているということなのです。
今までこのカラスにかかってどれほどアイガモのヒナが捕られてしまったことか。
ヒナの飼育場は電気牧柵や金網で周囲を囲って、おまけに天井はネットで覆われている・・・・といった一見完全防備の中での侵入に驚いたことがありました。
そのカラスが実は私の家の庭にある松の木の中で巣を作っているのです。
前述のようにただでさえ賢い鳥でうかうかしてると蒔いた種はほっくり返される、敷いたマルチにはクチバシでつついて穴を開けるで本当に油断もすきもあったものではありません。
これからどんな被害がでてくるやら、何せ庭先に巣を作るものだから余計に心配になります。
巣を撤去して追い払えばいいじゃないかという向きもありますが、「カラスをいじめると後々ろくなことにならない、ますますいたずらされるようになる」と年寄りがこれまた心配するものですから、いまのところそのまま捨て置いてはあります。
それにしても今年の天気は3月、4月の暖かさを5月で帳消しにしてしまうといった風で、これから先が心配されます。
先月30日に田植えも無事終わって6月前半は苗の活着がどんどん進んで欲しい時期ですが、寒くて風が吹くのが一番良くないので天候の回復を願わずにはいらません・・・・と、ここでまたまたカラスの登場です。
実はこれまた昔からの言い伝えで、カラスの巣が高い所にあれば豊作で低いときは冷害になる・・・・というものです。
木の高いところは風当たりが強いので敢えてそういう所を選んで巣を作るということはきっと暖かい年になるからだ・・・・という全くもっての神頼み?いえいえカラス頼みの天気占いなのですが、何をもって高いとするか、低いとするか絶対的なものはないわけで、どうも"あて"にはなりそうもない・・・というのが私の見解です。
カラスにはどうもあの黒い風体から良いイメージがありませんね。
このメッセージの中に「心配」という文字がこれまで4回ほど使われています。
カラスをイメージして文章を考えると「心配」しなければならない事柄の内容になってしまうのでしょうか....それにしても"気の毒"な鳥といえば鳥です。
家内や娘の言うことには人の評価は8~9割方外見で決まってしまうとのことで外面をあまり気にしない私なんかもよく「もっと格好良くしてよ」と言われてしまいます。
そんな時、お化粧やら服装を気にする娘には知性とか教養とか本来もっともっと磨かなければならないものがあるはずだ・・・と"心の声"で応じるのですが、そんなわたしは時代遅れの親父なのでしょうか。
外面はたしかに大事といえば大事だけれどもカラスの賢さみたいな部分もなければ人としてはつまらないものになってしまうのではないでしょうか。
投稿者:taka-farm