コメッセージ 199号 2012年 12月号
つい2ヶ月ほど前まではなんとなく残暑の名残(なごり)みたいな感じでいたのに、秋の風情を味わう間もなく一気に真冬に突入してしまいました。
あのいかつい送電線の鉄塔がものの見事に雪の重みと強風で倒れてしまい、登別方面では4日も停電が続いて、日常の生活が大混乱に陥りました。
暖房は使えない、炊事もできない、店は休んで買い物もままならない、病院は診療をストップし工場の機械は停止、市役所も開店休業状態......なによりパソコン(コンピューター)が動かなければモノからカネから情報から、とにかくすべてのモノが動かないのです。
電気(電力)の喪失はかくもヒトの生存に関わるたいへんな状況になるわけですが、こんなことは3.11の東日本大震災で十分すぎるぐらいにわかっていたはずでした。
ただ、冬場の寒さはあったにせよせめて良かったのは、地震ではなく暴風雪だったということかも知れません。
もし地震で相当の揺れが生じた上での家屋の倒壊、道路網の寸断、水道の断水....などが加わっていたらいったいどれほどの命が失われていたことか?
彼の地には安否を気遣うべき身近な親類や友人もおりませんので、あわてて行動を起こす必要には迫られてはいませんが、人ごととかたずけてはおけませんね。
で、時はまさに師走.....いよいよ泣いても笑っても今年も残りあとわずかです。
そこで今年一番の我が家の収穫(明るい話題)はと考えるに、やはり一番に上げるべきは孫(初孫)の誕生でしょうか。
先月、農作業も一段落したのを受けて東京の娘夫婦と孫に会いに行ってきました。
生まれてまだ2ヶ月半の男の子ですが、ちょうどぷくぷく、まるまるで本当に赤ちゃんらしい容姿、笑顔、仕草は純真無垢でかわいらしいの一言です。
自分もこんな風にして(めんこく?)生まれてきたのかな~.......信じられないな~なんて.....まぁなんてこった、すっかりじじバカになってしまっていることに思わず苦笑。
「"じじ"なんて赤ちゃんのおむつ換えどころか、よう抱っこもできないのに何しに東京に来たのさ」、と先発で孫に会いに来ていた家内に迷惑がられても、にやりにやけです。
我が子以上に丈夫で元気、健やかに育ってと願うことですが、東京より以西の太平洋岸にはいつ巨大地震が発生してもおかしくはないと言われていますので、かの震災時、帰宅難民になった娘夫婦にはそれに対する備えを万全にして欲しいですね。
巷では"先生"方もずいぶん忙しいようで、歳末総選挙結果次第では年を越すに越されぬ人も出てきそうです。
この世の中二極化が進み、世界から国、地域とスケールの違いはありこそすれ、社会の不安定化はどんどん進んでいるように思います。
不安なことが多少あっても、先行きに明るさが見えているのなら耐えられるのですが、これまで幾多の政権に裏切られてきたかわかりません。
今回の選挙は選択肢となるべき大きな争点がある一方,小党乱立とその離合集散もあり、その主義主張を見極めるのも大変かと思いますが、期待してこその投票に臨みます。
孫の笑顔に癒され、次代を担う子供達へ少しでも責任を果たせればと思いつつ...
来月はいよいよコメッセージは200回目となります。
投稿者:taka-farm