コメッセージ 202号 2013年 03月号
と冷蔵庫の中をのぞき込みます。
納豆に豆腐、スライスハム、卵、たくあんの漬け物、佃煮、煮豆、ヨーグルト、牛乳、チーズ....下の方にはにんじん、たまねぎ、キャベツ...冷凍庫には豚肉..。 う~ん、何を作ろうかなと考えた末に一番簡単?なカレーにしました。 分づき米を4合計り、さっと水に浸し電器炊飯器の急速炊きスイッチを入れます。
ナベに油を引き、いも、にんじん、たまねぎを切って肉とともに炒めます。
水を加え少々の調味料を入れて、あとはカレーのルーを落としぐつぐつと煮込みます。
家内が娘の子育て応援で留守のため、昨年11月以来の男2人の生活となった次第。
とりあえず自炊のまねごとをしてごはんが炊けて、カレーができて、あとは簡単な出来合の総菜を少々用意し夕食の出来上がり。
まぁこんなもんでしょうと口に入れましたが、やっぱり何かいまいちピッと来ません。
ちょっくらコショウを足してみたり、塩をたしてみてもう~んやっぱりなんか足りない。 たかがカレーされどカレー.....つくづく料理というものは微妙。
自分の舌の感覚の鈍さに改めてソムリエと名乗る人たちのすごさを思わずにはいられませんし、日々毎日家庭で料理をつくっている家内を初めとする世の女性達には尊敬の念を抱かざるを得ません。
ところで先月は寒くてとんでもなく雪が多かったですね。
一般家庭では円安や火力発電所の燃料需要の増大が石油の大幅値上がりを招いているおかげで、かつてないほどの灯油価格高騰となってたいへんな思いをしています。
札幌市でも例年以上の雪で排雪が間に合わないし、補正予算を組んで除雪費用の捻出に苦慮しているようですが、やっぱり燃料高騰に足を引っ張られているいるようです。
そんな厳しくて辛い冬を発想の転換で楽しくとばかりに道内各地で冬の祭りが行われ、海外からも多数の観光客が来て楽しんでいる様子は雪もまんざらではないと思いますし、昨年までは地元民のなかにも暗く長い夜を明るく楽しくしようと、家の周りにイルミネーションをほどこし鮮やかに光輝いている家があったり、一部は通り全体がそんなふうに彩られて見学ツアーの場所にもなったりしているところもありました。
今冬がなにかちょっと寂しい気がするのは、そのイルミネーションが節電の影響で全く見られなくなったせいなのかもしれません。
LEDなどの普及で電気代が相当安くできるようになったとはいえ節電が国民の義務とばかりの雰囲気の中では、あまりにハデな飾りつけはやはり気持ちの上でもはばかられるのでしょう。
家内の留守の間はとにかく自炊で乗り切ろうと、すぐ隣の父母宅にも行かずに頑張って食事を作り続けたけれど、献立は単調、味付け、色合もいまいち、栄養の偏りはまちがいなく、料理以外でも掃除や洗濯、家事全般をとりしきる女性(女っ気)がいない家はどことなく暗~い...なんて書くと女性を家政婦にしか見てないのと叱られそうだけれど、イルミネーションばりに輝かなくても、パっと明るくする存在感はやっぱりすごいです。
そういえば、天照大御神じゃないが原始、女性は太陽だったと言われていますね。
なにかとせちがらい話題が多く、寒さに縮こまってしまいがちだけれど女性のプチ贅沢、プチ明るさがどれほど社会(家族)の救いになっていることだろう。
帰りを待ちわびた男どもとオスの飼猫、乱之介....乱之介の救いまでもやっちゃうからたいしたもんだわ。
投稿者:taka-farm