コメッセージ260号 2018年1月号
謹賀新年
2018年、平成30年の幕開けに際して当ファーム、家族の面々の様子、抱負を述べます。
友季子.....2年前の義母の他界以来、実質的な高嶋家の総務、財務、厚生、防衛、文部など
を取り仕切る一強総理大臣とも言うべき存在になりつつあって、多少の忖度(そんたく)ぐらい
ではびくともしそうもない。
その地位は盤石......岩盤規制の改革で新規事業に手をつけるにはもはや手遅れか?
良平.....今年ちょうど孔子の曰く三十にして立つ歳となり、1年ちょっと前に結婚して嫁さ
んとアパート暮らしの通勤農業も板につき田植え、稲刈りの農繁期作業も余裕?でクリア。
しかし現社長の経営移譲宣言で名実ともに経営主となるからには、仕事だけうまくやれればいい
というものでもない......時代のプレッシャーを良き友として親父以上に跳びます。
千華.....良平と結婚後、タカシマファームの一員として慣れない農作業を手伝ってきた。
昨年、種まきや田畑の草取りはもとより直売所ふらりの営業時には収穫から包装、開店準備、レ
ジ担当、後片付けなど、“ふらり3人娘?”の一翼を十分に担いました.....今年は主翼を担う
べく頑張ります。
美里.....OLを辞めて当ファームで働いて丸3年。
ふらりの内装から商品の陳列、ポップ、レシピなどの大幅なリニューアルで店の雰囲気をガラリ
と変え、父さんのやり方じゃ若い人なんか来るわけないじゃんとばかり友季子と謀議、協働。
結果オーライで今年も頼むぞ!.....父さん何言ってんの、私には私の人生がありますから。
乱之介.....人間で勘定すれば御年90歳以上にはなっているはずが、毛並みはいいは、ジャ
ンプ力はあるは、目も、耳も、鼻も全然問題なさそうだしこの数年老齢特有の病気で入院、手術
を繰り返す社長の浩一とは雲泥の差。
こと健康面からすれば完全なニャンコ大先生です.....まっ、自分ファーストでいいじゃん。
浩一.....今年2月末、会社の年度替わりをもって社長を降り、後継の良平に経営を譲ります。
私は今年3月で64歳、自分ではもうだいぶ年のような、いやまだ若いようなそんな複雑な思い
もありますが、昨春他界した父が「俺の時代は終わった。お前の好きなようにしろ」と経営の実
権を手放したのが54,5歳の時、私がまだ29,30歳頃だったように思います。
そのことからしても良平は30歳、ちょうど私が引き継いだ年齢と重なるのですが、これまでの
30数年“食”を取り巻く環境は生産から流通、加工、消費の現場までとんでもない変わりようで、
私は少なくともそれに遅れまいとやってきたつもりです。
しかしそのスピードは益々加速している感があり、もっともっとさらに敏感に対応する能力が求
められるでしょうし、また一方では最も大切な”命を育む食べ物”の生産者として動ぜず毅然と守
るべきは守りとおさなければならないこともあります。
農業者が最後に依るべきところは自身の地に足の着いた”農”に向き合う姿勢と豊かな実りを約
束する大地だろうし、そこに創造性(create)と楽しさ(fantastic)の要素が加味されることで
自身の望む至高の農場、まさに素晴らしい(芸術的artistic)農場になるのではないだろうか。
年の初めにそんな夢を描いてはみたけど.....良平、父さん応援するから頑張ろう。
投稿者:taka-farm