コメッセージ296号 2021年1月号
昨年はほぼ1年近くコロナに翻弄され続けた上、今でもたいへんな思いをされている方が大勢いらっしゃるかと思いますし、また第3波にもさらされて不安も増幅しています。
が、しかし新年を迎えて後ろ向きばかりにもなってられない......とも思いますので当ファームの現況、今年の抱負、新規に取り組みたいことなどの案件について多少記し、皆様からのサポート、ご意見がいただけたら幸いです。
昨年暮れに息子夫婦が住宅を新築し私のとなり(10mぐらいしか離れていない)に二人の男児を伴って町中のアパートから引っ越して来ました。
お米作りに関する農作業は精米、配達の仕事を除きほぼ100%近く社長(息子6代目)がやっていますので耕作地の中の住まいは気象変化などに対応した臨機応変の仕事をするにはもってこいなわけです....孫達(2歳、0歳)が成長して通学するようになってくると街の学校から遠いというのは少々ハンディにもなりますが....いずれにしても田畑や家、施設の周囲は子供にとって高い木々や水の流れる用排水などがあり格好の遊び場ですが事の善し悪しの分別、危険への判断力がついてくるまで私ども年輩者が目を離せない状況がしばらく続きそうではあります。
そしてこれからいよいよインバウンド(外国人旅行客)向けの農泊事業を有志によって盛り上げて行こうという矢先、世界中の海外旅行全滅というおよそ想定外の事態に遭ったいま、じゃぁつぎに何をしたらよいのか本当に難しいところに立ち至ってしまいました。
国内や場合によっては地域の方々にも水田やお米を通して魅力あるメニューを提供できるかメンバーらと試行錯誤を続けることになりますが、時を同じくして日ハムの新ドーム球場の建設が急ピッチで進められ、うちの直売所からは本体上屋の鉄骨が高く組み上がったのが見えます。
普通こうした施設は大都市の中にあるのが一般的だと思われますが、このドームは西に野幌原始林、そして東に遙か地平線が広がる広大な田園地帯の沃野(石狩平野)が見渡せる日本でも希有な立地で、このロケーションは球団側にとってもとんでもない貴重な財産であると思われます。
このようなビッグプロジェクトに間近に恵まれた中でそれに埋没することなく、私たちの持つ農業、農産物、農地とベストマッチングできるような道を探りたいものです。
生産工程をJGAP(日本版農業生産管理工程)認証とリンクさせ極力持続可能な姿にして一般都市住民にも分かりやすいSDGs(持続可能な社会を作る17の開発目標2015国連採択)実践農場とすることができたら、行って現場を見てみたい、農作業や収穫を体験してみたい、生産物を味わってみたい.....といったリクエストが多く寄せられるかもしれません。
コロナの収束が見通せない中で社会的弱者といわれる貧困層、高齢者、若年者、女性達にジワジワと厳しさが増してきて、どこかでプッツンするかもといった瀬戸際になりつつありますが今回わかったことはソ連崩壊後、資本主義がたどり着いた新自由主義、ネオリベラリズム下のグローバリズムでは何も救えず解決もしないこと、そして何より強権、独裁によるデジタル超管理、監視社会はそれ以上に恐ろしいということ...孫達にはそんな世界を残したくありません。
投稿者:taka-farm
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ご無沙汰しています。実は会社のアドレスがt-tanaka該当が増えたためアドレスを変更しました。最近コメッセージが来ないなと心配していたのですが、自分のアドエスを変えた為だと気付いた次第です。今後はこのアドレウへコメッセージを配信頂くようお願いします。