コメッセージ 124号
先月のコメッセージで「8月初めの10日ぐらいの天気で今年の作柄が決まる」と書き、望みが持てるだけまだましだろう・・・・という心境だったわけですが、この夏の暑さでその"望み"は見事にかなうことになりました。 生育の遅れもかなり取り戻し今月の下旬には稲刈りを始められるかもしれません。
平年作にはなり得ないにしても出穂、開花時に好天に恵まれ低温障害を受けていないだけ、品質はいいものが収穫できそうです。
10月初めから新米の供給の予定ですが今年はコシヒカリを超えた?といわれる新品種の"おぼろづき"もラインナップに加わりますので、皆さんどうぞご期待ください。
それと暑さついでにもう一つの暑~~い話題・・・・そうあの駒苫ですよ。
3連覇は逃したものの、決勝まで勝ち進み15回延長引き分け再試合まで行くとは・・・・たぶん1、2回は勝ってもまさか最後まで行くとは思ってもいなかった・・・・なんて書くとひんしゅくを買いそうですけども、実際そう思っていました。
逆転につぐ逆転で実におもしろい試合が続き仕事に支障をきたすこと度々。
遠くでなっているラジオを聞きながらの仕事では「ワーッ」と大きな歓声やアナウンサーの絶叫が聞こえる度に何だ何だ!・・・どっちが点数取ったんだ?・・・・としばし手をとめて聞き入る。
ややしばらくしてやっと駒苫が逆転したことがわかり「オー!」と思わずガッツポーズ。
だけど今時の高校生はすごいわ!・・・・甲子園でホームランをバカバカ打つし、プロ顔負けのすごい球を投げる・・・・夜のスポーツニュースを同じ高校球児で同学年の息子とともに観ていて彼我の違い大きさ(比べるのは悪いこととは思いつつ)に愕然。
それから話は替わってカモ君達ですが結局8月4日に田から引き上げたときの羽数は177羽でした。 ヒナのときから5羽の死亡は確認していましたが残り7羽は小さなうちに田の中でカラス、トンビ、いたちなどの外敵に襲われたか、病気や何らかの事故(電牧に触れたショックで衰弱)で死亡、行方不明になったものと思われます。
アイガモというのは群れで行動しますので2,3羽ではぐれて全くの別行動する、すなわち田から脱走?して野生化するというのはまず考えられません。
そういえば多数のアイガモが放たれ捨てられていたというニュースがありましたが、アイガモ農法をやる以上、最後にその処理に困り捨てるなんぞはもってのほかで、この農法をやる資格なんかありません。
幸い今は田から引き上げ時に引き取ってもらえる所がありますので、わたしの場合手元に50羽残し、あとの127羽はそちらに持ち込みましたが、こうした受け入れ先があるが故にアイガモ農法もできるわけで仮にここの受け入れがストップしたら即、この農法が継続困難に陥ってしまいます。
鳥インフルエンザの問題も解決をみていない中で上記の悩みも常についてまわってくるというわけで、それほどにこの農法はより難しい面を持っていると言えます。
もっとも田から引き上げたカモ全部が肉として皆様方に購入していただけたら何も問題はないわけですが、どうも北海道ではそれを食する習慣が根付いていないですよね。
アイガモ農法発展のカギは鴨肉料理の普及にかかっているとも言えると思います。
さてさて5年間頑張ってきた変人首相のあとを受け継ぐのは誰? でも候補者の政見には大くくりの経済はあっても日本の農業をどうしたいとかの話はこれっぽっちもありゃしない。
どっちにしても"にっぽん農業発展のカギ"は私たち農業者側の意識改革にあるでしょうから、いずれの方がトップに立とうが別に大した関係ないか・・・・・。
投稿者:taka-farm