コメッセージ257号 2017年10月号
うわ~っ....こりゃ青いなぁ~.....ちょっとまだ早いぞ。
先月の半ばにもうそろそろ稲刈り始められるかな?ということで、JAで行っている稲の刈り取
り適期判定に我が家のゆめぴりか、ななつぼしなどを持ち込んだところ、意外と進みが遅く、
まだ一週間以上はかかりそうな結果になりました。
テレビでは台風18号が沖縄、九州に近づき予報円では北海道の当地が直撃されそうなコースを
たどりそうで、収穫直前になって暴風雨の洗礼を受けるハメになりそうです。
これはヤバイことになったと思ってはみても、刈るに刈れない状況ではどうしょうもなく、運を
天に任せるしかありません。
とは言ってもコメッセージ254号で書いた明治のお米「赤毛」だけは台風の来る前に刈って
しまいたいということで、特別に農業改良普及センターに持ち込んで調べてもらった結果、刈り
取り適期になっているということでしたので、台風上陸2日前にどうにか収穫を済ませること
ができました。
赤毛は北広島の地酒“久蔵翁”の原料だけに、ここに来て天災で収穫ができなかったからという
のではなんとも情けなく、仮にまだ少し早いからと言われても結局は自己判断で刈ったかも知れ
ませんが、まずは田んぼからとりあえず風雨をしのげるビニールハウス内に取り込めた安堵感で
いっぱいとなりました。
まだまだ乾燥、もみすり、等級格付検査などがあって最後まで気を緩められないとはいえ、それ
までの不安がこれで皆の期待に応えられ責任を果たせるという確信に変わったのです。
ところで秋の収穫本番、農家にとっては目の前の農作業に追われっぱなしの日々ですが、はた
と気が付けば日本中大騒ぎになってますね。
なんでこんな時に衆議院の総選挙をやることになってしまったのか、安倍首相の自己都合による
大バクチ解散.........600億円以上のお金がかかると言われる選挙に付き合わなければ
ならない一般国民にしてみれば、この選挙にどんな意義を見いだせるだろうか。
A解散総選挙の大儀を聞いても後付け、取って付けたかのような内容だし、にわかに出現した小池
東京都知事称する希望の党には寄らば大樹の陰とばかり公認もらいたい野党議員がいっぱいで、
これからまさに踏み絵を踏まされ選別されるという(9月末現在)。
はっきりしたのはどちらが政権を取っても戦後の平和の維持に多大な影響のあった憲法の改正
の発議に向かって、大きく歩みを進めることになるだろうということです。
天皇陛下は年齢や健康上のこともあって来年生前退位の意向を示されましたが、現皇太子からは
象徴天皇から何らかの力を持つ国家元首へその地位が変わるかも知れません。
なにより9条が廃止され自衛隊は軍隊への道を着実に歩むことになるのではないでしょうか。
北朝鮮の核とミサイルは軍事で平和を守るという選択肢を日本国民にとらせつつあるという点
で、かつて来た道に戻させるに十分すぎる威力を持ったものと言えるでしょう。
いつの季節も田んぼを眺めるのはいいものですが、とりわけ一面黄色の絨毯を敷き詰めたよう
な秋の実りは最高です。
春からの人の仕事の一切、そして春からの大自然の恵みの全ての集大成がそこにあります。
心穏やかに平和で豊かさに感謝する気持ちにしてくれます。
いっそのこと国会や世界の首脳が集う国連、G7サミットなどの会議も田んぼや畑の真ん中で、自然の恵みを直接肌で感じながらやってみたら.....どうでしょう。
投稿者:taka-farm