コメッセージ No.94
まだ大人ではないようで痩せこけてはいるものの、毛は薄茶と白の2色で汚れも なくきれいである。
首輪はなく後ろ足の間に立派な玉がついていてオス猫なのだが、1月末のえらく 寒い日、道路脇に捨てられていたテレビの上にちょこんと座っていたので、気に なり車から降りておいでおいでをしたら寄ってきたらしい。
こうしたことから明らかに飼い猫だったようで、捨てられたか迷ったか.... でもあたりは全く人気のないところで捨て猫の疑いが濃厚である。
コメッセージ14年3月号で書いた"にゃんこ先生"は風来坊でいつのまにかいなくなり、しばらく猫なしの生活が続いていたが、ここで再び飼うことになった次第。
それにしても"しっこ"や"うんち"の躾は大丈夫かと心配したが、驚いたことに猫 用トイレを置くとちゃんとそこでするではないか。
我が家にきてから一度も"そそう"をしたこともなく、おお、なかなか偉いものだ と感心するが、きちんとした"しつけ"がされているのに捨てる?...とは。
なにはともあれ名前は「乱の介」に決まり、一ヶ月以上経った今ではすっかり我 が家のアイドル的存在になって子供達にかまわれつつ陽の当たる座布団の上で、 日長一日のんびり、ゆったり、極楽極楽........あぁ、おれもニャンコ になりたい。
でもペットというのはほんとに"癒し"の効果があって気持ちが和みます。
ところで鳥インフルエンザですが、いよいよたいへんなことになってきました。
3件目発生の京都の養鶏業者の対応にはただただあきれかえってしまいましたが、 感染の疑いのある鶏を死ぬ前に急いで出荷したというから、その悪意、倫理観の 欠如には一点の救いもありません。
半年前の卵を偽表示して出荷した業者がいて問題になりましたが、企業のリスク 管理、危機対応マニュアルなんて、どこにいってしまったのでしょう。。
もしバレたらその時点で会社は倒産まっしぐらですよ....。
そんななかで北海道合鴨水稲会の総会が先頃行われまして、アイガモ農法における今後の対応についても協議いたしました。
問題点としては
等々ありましたが、以上のことから
- 万一、ヒナの供給元あるいは近郊が汚染された場合、その入手が困難になる。
- 囲いのない解放された水田で渡り鳥(野生のカモも含む)との接触もありえ ることから感染ルートの一つとみなされ、近くの養鶏場等からアイガモを飼 うことをやめるよう圧力がかけられないか。
- アイガモ肉処理段階で処理施設が受け入れを拒否しないだろうか...。
等々ありましたが、以上のことから
- あらぬ風聞、風評によってアイガモ農法自体が否定されやしないか。
ということにもなり、たいへんな危機感を抱いているというところです。
会員のなかでも卵を取るため地鶏を飼いながら水田ではアイガモ農法もやってい る方がおり、その方は地鶏の方に万全を期すため今年はアイガモの方は見合わすと言っておりましたし、もう一人の方は万一自分のところで発生したときのイメージダウンをおそれて、消費者の理解をもらった上で今年は機械力の除草で乗り切る旨の話をされておりました。
それで肝心の当ファームの方向でありますが、昨年の野生のミンク被害は目の届かない所(管理しきれない所)まで拡大しすぎたことが原因という反省から、作付け面積を若干少なくすることはすでに考えていたところです。
しかし今回の鳥インフルエンザは全くの想定外のことで、万一感染があったらというリスクはありますが、よほどの障害がないかぎりアイガモ君達の管理を今一度見直し初心に帰って続けていこうと思っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。
猫と同じように、今夏の水田ではアイガモ君達の姿に和めるといいのですが。
投稿者:taka-farm