コメッセージ 105号
録音しておいて流すというのであればまだ訂正、やり直しも利こうというものですが、 何せ本番一発勝負ですから、言葉に詰まったらどうしょう、話の筋、テーマからそれた らどうしょうてなことで、頭の中はグルグルです。
「まぁ、日頃思っていることを言ってもらえれば・・・・・」なんて石沢氏より簡単だから と言われ、それではということで冒頭のようなことになった次第で私の話している時間 は正味にしたらせいぜい10~15分もあるなしですが、いやいや・・・・・疲れます。
石沢氏は札幌駅北口から至近のビル地下で「身土不二」という"食"に関する情報発信食堂(Tel,011-708-1510)をされている方でひょんなことからおつきあいが始まり、氏の 放送にゲストで招かれたわけです。
結局先月22、29日と二回ゲスト出演したわけですが、こちらとしても農家からの生の 声が出せるのであればそれはそれでいいことだと思いますので、また機会があればつたない話になるだろうけれども話させていただければ幸いと思うところです。
氏は札幌タイムス、北海ポストなどの地方紙にも現在の"食”の憂える状況を執筆され ており先述の放送も含め、私たちのような"こだわり農家"と"日本農業"の理論的、そし て心的な応援団として頑張っておられますので、皆様も一度お店に行かれてみることを お勧めします。
そしてもうお一人ご紹介いたします。
それは札幌市中央区で北海道自然食普及会(Tel 011-221-6844)を主催されやはり自然 食(有機栽培)による食堂と食品販売店などをされている北澤氏なのですが、齢86、7才 ?とは思えないような実にかくしゃくとした風体で、そのお元気な姿に圧倒されてしまいます。
氏のお店には昨年産の無農薬のお米を若干扱っていただいてもおり本当に感謝する次第ですが、氏の玄米を中心にした和食の素晴らしさ周知、広める取り組みを自らの体で体現されているのを拝見するにつけ、自分も年を重ねるならばかくありたいものと良きお 手本として畏敬の念すら覚えてしまいます。
ここのお店もぜひ皆様一度行かれてみてはいかがでしょう。
ところで今日本の一年間の医療費と介護費用の合計は36兆円もあるそうで、この数字がいかに大きいものかは今年の国家予算での税収が43だか44兆円とかいったことからもわかりますよね。
つまりこのままでは高齢化がより進むことを考えれば、日本は医療、介護すなわち国民 の健康の面から潰れてしまうのではないかということです。
国債残高が780(実際はこの倍はあるのではとも言われている)兆円とかで借金で潰れるとはよく言われていることですが、国民一人一人が気力があって健康で元気で働くことができればまだ借金は返すことが可能です。
しかし、このままの食生活(飽食→呆食→崩食)を続けていては人間である前の生物としての"ヒト"としてその生存能力にさえ問題がでてくるのではないかと思えるほどです。
食育基本法の制定で"食"の見直しをとは言ってますが、そもそも学校給食でしか満足な食事をとれない子供のいる家庭がかなりあるという現状を考えると、そんなことぐらい ではたして大丈夫なのかと言いたいのですが、皆様はどう思われます?
数千年にわたって日本人を作ってきた伝統的な"豊食"に戻って、健康な体でみんなで国 の "借金"を返して後代の人たちにツケをまわさないようにしませんか・・・・・。
投稿者:taka-farm